教育オピニオン
日本の教育界にあらゆる角度から斬り込む!様々な立場の執筆者による読み応えのある記事をお届けします。
2011年
  • 教育エッセイ(第10回)
    上越教育大学大学院教授林 泰成
    • 2011/1/28
    • 教育オピニオン
    • その他
    私は、中高生の頃、「日本画は、なぜこんなに平面的に描かれているのだろう。西洋の油絵はもっと立体的なのに」と思っていました。ところが、あるとき、鯉の描かれた掛け軸を見て、京都の古刹の透き通った池を鯉が泳いでいると感じました。それは、これまでは平面...
  • 教育エッセイ(第11回)
    教育測定研究所主席研究員/東京工業大学連携教授吉川 厚
    • 2011/2/25
    • 教育オピニオン
    • その他
    会社と大学両方に籍を置いて仕事をしていると、いろいろとおもしろいことがある。例えば会社では、書類を書いてお客様に提案しているのが理工学部の修士出の人だったり、プログラムをかいているのが文学部出の人だったりする。一方、大学(といっても大学院なのだ...
  • 教育測定研究所主席研究員/東京工業大学連携教授吉川 厚
    • 2011/3/4
    • 教育オピニオン
    • 算数・数学
    世の中でだれもが使う数学といえば、お金の計算などをする四則演算と、意志決定のための材料を提供する統計だといっても、そんなに異論はないだろう。ただ、この2つの世間的な評価は異なる。四則演算ができない場合には本人の能力が問われるが、統計ができない場合...
  • 教育エッセイ(第12回)
    横浜国立大学教育人間学部教授府川 源一郎
    • 2011/3/31
    • 教育オピニオン
    • その他教育
    いよいよ日本でも、電子書籍の時代が到来したというニュースが飛び交っている。いくつかのメーカーが、デジタル情報をディスプレイに自在に表示できるような装置を販売したり、類似の商品を近日中に市場に供給すると予告しているからだ。我々は将来、紙に印刷した...
  • 教育エッセイ(第13回)
    京都女子大学教授・同附属小学校長吉永 幸司
    • 2011/4/22
    • 教育オピニオン
    • 学級経営
    子どもの遊びに「はじめの一歩」がある。オニになった子が目をつむり、10(トオ)数えてタッチをするというオニ遊びのひとつである。この遊びの面白さは、最初の一歩の長さの確保にある。長さを確保すると、遊びの主導権を握る。「はじめの一歩」の意味を知ってい...
  • 東京大学大学院工学系研究科准教授木村 浩
    • 2011/5/11
    • 教育オピニオン
    • 社会
    福島原子力発電所の事故をきっかけに、原子力発電、そして日本のエネルギー事情についての関心が高まっている。子どもたちは学校で、様々な教科を通してエネルギーについて学ぶことになる。例えば、小学校では3年・4年社会の「飲料水、電気、ガスの確保や廃棄物の...
  • 武蔵野大学教授貝塚 茂樹
    • 2011/5/26
    • 教育オピニオン
    • 道徳
    一九五〇(昭和二五)年一一月に天野貞祐文部大臣による「修身科」復活発言に対して、「ほとんどの新聞は、修身科復活に反対の立場」をとり、「四面楚歌」の中で挫折した(船山謙次『戦後道徳教育論史 上』)。これが戦後教育史の典型的な評価である。
  • 教育エッセイ(第14回)
    千葉大学教授西垣 知佳子
    • 2011/5/26
    • 教育オピニオン
    • 外国語・英語
    全国の小学校で外国語活動がスタートし、日本の英語教育は新しい時代へと船出しました。今、小学校英語への期待が高まっています。そうした期待のひとつは、入門期の子ども達に英語をたっぷりと聞く機会を与えられることです。外山滋比古先生が言う「絶対語感」の...
  • 対話を深め合いにつなげる第三の鍵
    スピーチコミュニケーション教育研究所主宰村松 賢一
    • 2011/5/30
    • 教育オピニオン
    • 国語
    「対話」はコミュニケーションなどと並んで大変多義的な概念である。が、日常生活に馴染んだ言葉でもあり、とかく、無前提で使用され、時に誤解や無用な軋轢を生む。それを避けるには、まず、自身の定義を明らかにして議論に臨むことが必要かと思...
  • 東京学芸大学名誉教授伊藤 説朗
    • 2011/5/31
    • 教育オピニオン
    • 算数・数学
    ある授業で220654÷21.53のような筆算を3題黙々と計算して商を5桁まで求めていた。3都市の人口密度を比較するためであった。もちろんこの計算が電卓を使ってならば、驚くこともあるまい。子どもたちの必死の形相を見るにつけ、「もう止めよう」と叫びたくなった...
  • 本時の授業課題を絞り込む!
    國學院大學人間開発学部教授安野 功
    • 2011/6/1
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    • 社会
    まずは先輩の苦言から……。参観日の授業と研究授業は似て非なるものである。そのことが分からない若手の先生が意外と多い。
  • 自分の身体に自信をもてる子どもに
    東海学園大学人文学部発達教育学科岩井 邦夫
    • 2011/6/2
    • 教育オピニオン
    • 保健・体育
    『低学年の頃、授業で「鉄棒」をやりました。鉄棒の数が少なく、23人のクラスで約4人ずつに分かれて行いました。形式は、「前回り〜、次は何〜」と先生が言っていき、それを行うといったものでした。「次、逆上がり」と言われると嫌でした。なぜなら、できないこ...
  • 東京学芸大学教職大学院特任教授福田 富美雄
    • 2011/6/7
    • 教育オピニオン
    • 道徳
    昨年12月に都内で行われた小学校三年生の「しあわせの王子」(敬けん)を活用した授業研究会でのことである。授業が始まる少し前に教室に入ると、38人の在籍児童はすでに着席していて担任教師と数え歌に続くじゃんけんゲームに興じていた。歌声も元気、グー・チョ...
  • 提案するルールと解決するルール
    千葉大学教授明石 要一
    • 2011/6/8
    • 教育オピニオン
    • 学級経営
    学級に必要なルールとは何か、を考えるときルールとマナーの区別をしなければならない。いうまでもなく、ルールは普遍的なものである。どの国に行っても通用しなければならない。
  • 愛知教育大学教育学部創造科学系教授竹井 史
    • 2011/6/14
    • 教育オピニオン
    • 教職課程・教員研修
    紙ヒコーキが単位取得の必要条件!?
    私は、20年来、幼児の造形、小中学校の図工・美術分野の担当教員として教員養成の仕事に携わっている。その中で毎年欠かさない授業内容がある。それは、学期の最初に紙ヒコーキを折って飛ばす授業をすることである。その中身は...
  • 提言 説得力のある表現―指導の重点はなにか
    日本教育大学院大学学校教育研究科長・教授花田 修一
    • 2011/6/15
    • 教育オピニオン
    • 国語
    説得力のある表現法を指導する重点の一つは、相手(聞き手や読み手)に伝えるべき考えを明確にさせることである。そのためには、次のような点に留意して指導をしたい。
  • 東京都足立区教育委員会教育長齋藤 幸枝
    • 2011/6/16
    • 教育オピニオン
    • 特別支援教育
    一人一人のニーズに応じた適切な指導および必要な指導を行う特別支援教育は平成19年から始まり、5年目を迎えました。
    多くの学校ではすでに校内委員会が設置され、特別支援教育コーディネーターが指名され、不十分ながらもしくみづくりは整ったものと思います...
  • 現場的な一工夫
    植草学園大学教授野口 芳宏
    • 2011/6/21
    • 教育オピニオン
    • 指導方法・授業研究
    宿題という言葉はいつごろから学校教育の中に入ってきたものだろうか。もともと漢語なのだろうかと、漢和辞典を引いてみたが見当たらない。和製漢語かもしれない。さすがに国語辞典には出てくる。ただし、語源には触れていない。
  • 筑波大学附属小学校山下 真一
    • 2011/6/22
    • 教育オピニオン
    • 社会
    新聞は、新聞社によって同じ記事でも取り上げ方が全く違うことがある。それは、編集する側の情報量や編集者の意図に違いがあるからである。特に新聞の見出しを見ると、新聞社の考え方がよく分かる。
    第五学年...
  • ―数学授業を活性化する仕掛け
    新潟市立新津第一小学校尾ア 正彦
    • 2011/6/24
    • 教育オピニオン
    • 算数・数学
    小学校高学年の担任を何度もしている。卒業生を送り出して数か月すると、異口同音に次のように話しに来る。「中学校の数学がおもしろくありません。先生が一人でしゃべっています」中学校の数学授業を参観する機会が...
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