実は、本書は一冊目の『ゼロから学べる学級経営』のあとに執筆する予定のものでした。大学でなかなか学ぶことができない、しかし、ないと困るからです。今回は教師のための仕事術の教科書を作るようなつもりで取り組みました。
　『ゼロから学べる仕事術』は、まさに、これから先生になる方や若い先生、そして、4月を迎えるすべての先生に読んでほしいと思っています。
　なぜなら、4月は本当に多忙であり、教師の仕事の仕方が問われるからです。

　本書は、

という大きく6つの視点で書いています。それぞれを章立てて、分担して執筆しました。

　本書は、1章の「教師の仕事の特徴を知ろう」を私が書きました。その1章を読んでいただき、そこで述べられている考えをもとに2章と3章は山田将由先生、4章は鍋田宏祐先生、5章は小野領一先生、6章は木下幸夫先生・久保田健祐先生・若林耕平先生・永井伸行先生にそれぞれ執筆していただきました。
　1章の考えがそれぞれの章で具体化されているので、大勢の人数で書いているのですが、読みやすくなったと思っています。
　特に4月の仕事の進め方については、私も編集していて「なるほど！」と思ったことがたくさんありました。
　教師の仕事の特徴を知り、そこから具体的にどうすればよいか提案しています。ぜひ、多くの方に読んでほしいですね。

　4月は多忙ですが、大切な時期です。
　ぜひ、がんばりすぎないようにがんばっていきましょう。
　苦しいことも多いかもしれませんが、大切な土台づくりになります。
　また、『学級づくり　ロケットスタート』（低・中・高）にも、4月の学級開きまでのスタートについて書きました。本書と兼用して読んでいただくと理解が深まると思います。
　ぜひ、4月からのすてきなスタートをお迎えください。