- 著者インタビュー
- 指導方法・授業研究
章や問いなど一つ一つがまとまりのある内容になっています。また、どのページからでも読み進めていただけます。必要なところを取り出して読んでいただいても結構です。4月初めの学級づくりについて知りたければ、「第2章 学級づくり編」をお読みください。また、家庭訪問が近ければ「第5章 保護者理解編」が参考になるでしょう。学校や学級の実情に合わせて活用していただければ幸いです。
岡崎市の教科指導員が、学校訪問を通して、授業づくりや学級づくりで悩む若手教師たちの声に応える形でQを選びました。編集にあたっては、日々の教育活動のポイントを端的にまとめようと努力しました。現場の教師の頼れる1冊になることを願っています。
教育のプロとしての自覚を持ち、授業をはじめ子どもを総合的に見て、よりよい方向に導くことができるのが、教師力だと考えています。教師力をみがくためには、子どもとともに常に学び続けることが必要です。これは、若手もベテランも関係ありません。本書には、教師力のエッセンスが凝縮されていると思っています。本書をきっかけに、それぞれが自らの教師としての資質能力を高めていっていただけることを期待しています。
基礎・基本に忠実であることです。教師の心得から始まり、学級づくりや授業づくり、さらには子ども理解や保護者理解に至るまで、教師として知っておいてほしいこと、身に付けておいてほしいことをバランスよくアドバイスしています。その中でも、最も大切にしているのが「授業づくり」です。授業を見れば、子ども理解や学級経営などの様子が見えてきます。子どもにとって、分かりやすく、楽しい授業ができる教師を育てることを指導の重要ポイントにしています。
若手の先生方にとって、日々が迷い、考え、模索する連続であると思います。子どもたちを取り巻く環境が多様化している今、経験が少ない若い先生方は、戸惑うことが多いでしょう。若いころには、進んで恥をかけと言われますが、分からないことは先輩にどんどん聞き、まず真似ることから始めるとよいと思います。
また、豊かな感性をもつことも必要です。忙しい毎日ですが、優れた芸術に触れ、進んで読書する習慣を欠かしてはなりません。一流の教師になるためには、自らの人間性を高めることが必要条件です。