著者インタビュー
新刊書籍の内容や発刊にまつわる面白エピソード、授業に取り入れるポイントなどを、著者に直撃インタビューします。
教師力をアップして新学期を迎えよう!
岡崎市教育委員会教育長江村 力
2010/3/12 掲載
  • 著者インタビュー
  • 指導方法・授業研究

江村 力えむら つとむ

 愛知県岡崎市生まれ。愛知教育大学卒業。小学校教諭、岡崎市教育委員会指導主事、岡崎市立本宿小学校長、大樹寺小学校長を経て、2007年より岡崎市教育委員会教育長。文部科学省「特定の課題に関する調査」(算数数学科)の分析検討委員。『活用する力を育てる算数ワークシート集』(明治図書)などの執筆がある。

―本書は、教師としての心得から各教科の授業づくり、子ども・保護者理解に至るまで、教師が直面する状況を網羅した形で構成されておりますが、本書の活用のポイントを教えて下さい。

 章や問いなど一つ一つがまとまりのある内容になっています。また、どのページからでも読み進めていただけます。必要なところを取り出して読んでいただいても結構です。4月初めの学級づくりについて知りたければ、「第2章 学級づくり編」をお読みください。また、家庭訪問が近ければ「第5章 保護者理解編」が参考になるでしょう。学校や学級の実情に合わせて活用していただければ幸いです。

―本書には159のQを取り上げておりますが、これらのQはどのようにして選ばれたのでしょうか?

 岡崎市の教科指導員が、学校訪問を通して、授業づくりや学級づくりで悩む若手教師たちの声に応える形でQを選びました。編集にあたっては、日々の教育活動のポイントを端的にまとめようと努力しました。現場の教師の頼れる1冊になることを願っています。

―本書のタイトルにもありますが、ズバリ「教師力」とはどんな力でしょうか。また、「教師力」をみがくには、常にどんなことを心がけていくべきでしょうか?

 教育のプロとしての自覚を持ち、授業をはじめ子どもを総合的に見て、よりよい方向に導くことができるのが、教師力だと考えています。教師力をみがくためには、子どもとともに常に学び続けることが必要です。これは、若手もベテランも関係ありません。本書には、教師力のエッセンスが凝縮されていると思っています。本書をきっかけに、それぞれが自らの教師としての資質能力を高めていっていただけることを期待しています。

―本書をご執筆くださったのは、年間2500人以上の教師たちにアドバイスをするという実力教師の先生方ですが、若手の教師を指導する際のポイントを是非教えてください。

 基礎・基本に忠実であることです。教師の心得から始まり、学級づくりや授業づくり、さらには子ども理解や保護者理解に至るまで、教師として知っておいてほしいこと、身に付けておいてほしいことをバランスよくアドバイスしています。その中でも、最も大切にしているのが「授業づくり」です。授業を見れば、子ども理解や学級経営などの様子が見えてきます。子どもにとって、分かりやすく、楽しい授業ができる教師を育てることを指導の重要ポイントにしています。

―最後に、4月から教師になる新任の先生、また若手の先生方に向け、一言メッセージをお願いします。

 若手の先生方にとって、日々が迷い、考え、模索する連続であると思います。子どもたちを取り巻く環境が多様化している今、経験が少ない若い先生方は、戸惑うことが多いでしょう。若いころには、進んで恥をかけと言われますが、分からないことは先輩にどんどん聞き、まず真似ることから始めるとよいと思います。
 また、豊かな感性をもつことも必要です。忙しい毎日ですが、優れた芸術に触れ、進んで読書する習慣を欠かしてはなりません。一流の教師になるためには、自らの人間性を高めることが必要条件です。

(構成:木村)

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