きょういくじん会議
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R-18時代―子どもが見るサイトやテレビの再確認を
kyoikujin
2007/10/11 掲載

 有害サイトや過激なテレビ番組など、子どもに見せたくない映像が氾濫している。10日に神奈川県でおきた自殺サイトをめぐる事件や、先日ベルギーでおきたアニメ「デスノート」にからんだ殺人事件などをきくと、ネット・テレビ世代の子どもをもつ親は改めて心配になるだろう。
 いわゆる「R指定」をつけるべき、と思われる番組やサイトが近頃多いわけだが、いったいこの「R」とは何か、ちょっと調べてみた。

 R指定というのは、映画のレイティングシステム(rating system)、つまり映画鑑賞の際に設けられている年齢制限のことである。これは世界各国で個々に設定されており、日本では「映画倫理委員会」によって審査が行われている。
 現在と同じスタイルの第3者による審査は1956年より始まり、8名の審査員により映画倫理規程にのっとって審査される。映画館で放映される長編だけでなく、予告編やポスターに関しても審査されているそうだ。
 日本での区分は以下の4つ。

一般: 年齢制限はなし。だれでも鑑賞可能。
PG-12: 12歳未満の鑑賞は保護者の同伴が好ましい。
R-15: 15歳未満は鑑賞禁止。
R-18: 18歳未満は鑑賞禁止。

※PG=Parental Guidance(親の指導)

※R=Restricted(制限される)

 審査が始まった当初は性的な映像を規制するための要素が強かったが、90年代以降は、暴力や殺人などのシーンが審査のポイントになることが増えているそうだ。

 先ほど、「R指定は各国で個々に設定」と言ったが、これはつまり、日本でR指定になっていないものでも、海外ではR指定になっているものがある、ということ。つまり、日本では、子ども向けとして考えられるようなものも、アメリカではR指定になっているわけだ。一例を挙げよう。

Mr.インクレディブル
(ディズニー映画がR指定だとは少し驚き)
もののけ姫
(内容的には子どもにも見せたいですが…)
スターウォーズ エピソード3
(R指定に抗議した保護者もいるらしい)

 他にも、「ドクター・ドリトル」や「マスク」なども、アメリカではR指定の映画だそうだ。

 こう見てみると、映像が子どもに与える影響というのは、大人が思っている以上に大きなものだ、ということを改めて感じる。
 映画館のように入場の際の規制がないネットやテレビでは、家庭において、保護者がしっかりと「R指定」の役割を果たさなければならない。

この記事は、『きょういくじん会議』の記事を移転して掲載しているため、文中に『きょういくじん会議』への掲載を前提とした表現が含まれている場合があります。あらかじめご了承ください。
コメントの一覧
5件あります。
    • 1
    • 名無しさん
    • 2007/10/12 13:03:29
    Mr.インクレディブルってR指定なんですね・・・。
    どう考えても子ども向け映画なのに・・・。
    • 2
    • 名無しさん
    • 2007/10/12 18:09:40
    R指定ついたほうが、話題性があって売れるかも。
    • 3
    • 名無しさん
    • 2007/10/12 18:24:58
    北斗の拳の劇場版はPG-12だね。
    • 4
    • 名無しさん
    • 2007/10/15 9:24:54
    変な占い師となんちゃらカウンセラーとかいういかがわしい人が出てる番組はR指定にすべき。
    ああいう番組がカルト宗教にはまる下地を作っていると思うんですが。オウム以後はしばらく自粛してたのに・・・。
    • 5
    • 名無しさん
    • 2007/10/16 6:27:27
    見に行かないと見れない映画より、いつでも見られるテレビに、R指定つけてほしいですね。
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