きょういくじん会議
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教授就任、現場復帰―活躍する名物部活指導者たち
kyoikujin
2007/10/13 掲載

 12日の毎日新聞の記事によると、長崎県の国見高校サッカー部の前総監督として知られる小嶺忠敏氏が、長崎総合科学大の教授に就任することが決まった。

健在! 高校スポーツ界のベテラン名物指導者

 現在62歳の小嶺氏は、今夏の参議院議員選挙でも地元長崎から立候補するなど、各方面で活躍し、健在ぶりをアピールしている。
 九州の高校サッカー界で、国見高校と双璧をなす、鹿児島県の鹿児島実業高校の松澤隆司総監督も、60代後半ながら健在だ。数々のJリーガーを育てた手腕もさることながら、鹿児島市内の自宅に寮を構え、親元を離れて生活する部員を預かるなど、子どもの生活面まで配慮した指導は高く評価されている。
 また、高校野球界では、甲子園常連の強豪・茨城県の常総学院高校を長く率い、一旦引退していた木内幸男氏が、76歳を迎えた今年、同校の監督として現場に復帰し、話題をさらっている。先日行われた、現場復帰初戦となる秋季地区大会では、完全試合を達成するなど、改めて辣腕ぶりを見せつけた。

若手指導者は個性で勝負!

 一方、全国的にはほとんど無名だった、滋賀県の県立野洲高校を率い、2005年の全国高校サッカー選手権で優勝を果たした山本佳司氏は、当時まだ42歳。
 とかく、“汗と涙と根性の物語”と見られがちな高校スポーツにおいて、純粋にスポーツとして楽しめる、技術重視の“見せる”サッカーを標榜し、それを高いレベルで実現したことが、特に評価された。
 ちなみに、山本氏は日本体育大学のレスリング部出身で、ドイツへの留学を経て、サッカーの指導者を志すなど、経歴も異色だ。

中学スポーツ界にもいた! 名物指導者

 高校スポーツに比べると、注目度はかなり下がるが、中学スポーツ界にも、カリスマ的な名物指導者がいた。
 2005年に熊本県の松橋中学校を定年退職した平井徳一氏は、ハンドボール(小川中学校時代)、駅伝と、まったく異なる2つの競技での全国制覇を果たし、「熊本県スポーツ指導者賞」を受賞した。
 県下の多くの中学校に平井氏に教えを受けた指導者がおり、選手育成だけでなく、指導者の育成についても高く評価されている。

この記事は、『きょういくじん会議』の記事を移転して掲載しているため、文中に『きょういくじん会議』への掲載を前提とした表現が含まれている場合があります。あらかじめご了承ください。
コメントの一覧
1件あります。
    • 1
    • 白夜行
    • 2007/10/15 17:07:16
    著名人が大学教授になって、
    その人の講義を受けたくて大学の公開講座によく申込み、
    拝聴してます。
    (だから金貯まらないのですが)
    やはり話し方もうまいと思いますし、
    教授側も見られる緊張感から熱心なようです。
    ただ、何年かたつと、そうした教授は早稲田や慶應などに引き抜かれちゃうんですよね。
    企業と同様かな。
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