子どもの特性や教育的ニーズを受け止めた取り組みを
2018/7/13 掲載
- 著者インタビュー
- 特別支援教育
今回は須田正信先生に、新刊『支援が必要な子どもの心と行動がわかる!教師のためのサポートガイド』について伺いました。
―初めて子どもたちを目の前にしてとまどう先生が多いと、はじめににも書かれていますが、実際に子どもたちを目の前にしないと学べないこととは、ズバリ何でしょうか。
大学の座学で学んだことが実際の指導・支援でできるかと言えばそうでないことが多いことに気がつきます。障害のある子ども一人ひとりに個性があり、指導の方法があるように、出会った子どもから学ぶ姿勢とその経験値を大事にすることだと思います。
―本書は、様々な特性や障害のある子どもたちの事例がもりだくさんに収録されていますね。本書で学んだ事例は、実際の現場にどのように生かしていけばよいでしょうか。
本書では経験のある教師が成功・失敗体験から伝えたいことを記述しています。掲載されている事例は実際の現場で応用し、指導する際に何かの手掛かりにしていただけると思います。
―教師になる前に、実際に子どもたちと関わりたいと思った場合、何か方法がありますか。
教師になるには、大学の座学もそうですが障害のある子どもとの関わりを求めることです。早い段階からボランティア活動や放課後デイサービス、学校での支援員など多様な関わりの機会については求めればたくさんあります。
―教師になって、目の前の現実とこれまでの座学との違いに悩んだら、まずはどうすべきでしょうか。
障害のある子どもと向き合った時、授業展開や指導・支援での方法、保護者との関係での悩みなど多義にわたります。悩んだら自己解決もありますが周りの先輩からのアドバイスや本書に記載されている教師の記録からヒントがあると思います。
―最後に全国の先生方へ向け、ぜひメッセージをお願いいたします。
特別支援教育はすべての学校で実施されるものとされました。従来の障害種に加え、発達障害者への指導・支援も重要なテーマです。そこで、単に障害名にとらわれるのでなく、子どもの特性や一人ひとりの教育的ニーズをしっかり受け止められる教師となって取り組んでほしいと思います。
(構成:木村)
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