- はじめに
- 第1章 クラスの読み書きの実態を調べよう
- [1] 「ひらがな単語聴写テスト」の実施
- [2] 「ひらがな単語聴写テスト」の分析
- [3] 分析表への記入方法
- 第2章 <つまずき>支援ワーク(すくすくプリント)
- ◆「すくすくプリント」活用のために
- 1 すくすくプリント1〜6 「だ」と「ら」
- 2 すくすくプリント7〜10 「ぎゃ」と「じゃ」
- 3 すくすくプリント11〜14 つまるおとはどこ
- 4 すくすくプリント15〜18 ねじってのばそう(拗長音)
- 5 すくすくプリント19〜20 ねじってつまろう(拗促音)
- 6 すくすくプリント21〜24 くっつきの「を」
- 7 すくすくプリント25〜28 くっつきの「は」
- 8 すくすくプリント29〜36 ことばのかくれんぼ
- 9 すくすくプリント37〜40 おはなしかこう(〜います)
- 10 すくすくプリント41〜44 おはなしかこう(うごき)
- 解答 すくすくプリント
- 第3章 <漢字>支援ワーク(うきうきプリント2)
- ◆「うきうきプリント2」活用のために
- ◎ 漢字パーツをおぼえよう〈使い方〉
- 1 うきうきプリント2・1〜4 うきうき漢字練習
- 2 うきうきプリント25〜8 どっちがほんもの1(おなじよみかた)
- 3 うきうきプリント29〜12 どっちがほんもの2(にているいみ)
- 4 うきうきプリント213〜16 たりないのはどこ(かたちをよくみて)
- 5 うきうきプリント217〜20 よみかたをかんがえて
- 6 うきうきプリント221〜24 かん字ハンター
- 解答 うきうきプリント2
- Column
- 1 音韻認識の力が弱いと
- 2 特殊音節とは
- おわりに
はじめに
第1巻の『読み書きが苦手な子どもへの∧基礎∨トレーニングワーク』が出版されたことにより、たくさんの方から好意的な反応がよせられています。
保護者、教員からの反応の中には、次のようなものがあります。
読み書き障害の児童生徒への具体的でしかもすぐ役立つ指導プログラムが少ないので困っていました。第1巻の「わくわく」「うきうき」の教材プリントは目からうろこ状態で毎日使っています。
ある中学1年生の生徒の感想です。
小学校の低学年からかなの読み書きが苦手で毎日学校に行くのが憂鬱でした。お母さんから「わくわくプリント」を買ってもらい毎日練習しました。促音の「っ」がどうしてもわからなかったのにある日突然「あーそうなんだ」と理解できるようになりました。今は国語が楽しいです。
第2巻『読み書きが苦手な子どもへの∧つまずき∨支援ワーク』は、たくさんの保護者、先生方のリクエストから出版が早まりました。LDなどの読み書き障害に対しては本当に役立つ教材が少ない現状があります。このトレーニングワークは村井敏宏先生の長年にわたる小学校ことばの教室での実践研究をベースにした教材プログラムです。このプリントが一味違うのは理論がしっかりしている上に実証されたデータに基づくわかりやすく、使いやすい教材であるからです。
本教材の特徴は、ことばの教室に通って来る子どもたちだけのために開発されたものではなく、通常の学級で日常的に使用している点にあります。奈良県・平群東小学校の通常の学級担任の先生方に協力を得て初めて完成したものです。これからの教材は障害のある子どもたちだけに役立つものではなく、すべての子どもにとってもやさしい教材となれば発展性が生まれます。これを教材のユニバーサルデザインと呼びます。
第1章に、クラスの読み書きの実態調べが入っています。教師には、読み書きの「つまずき」への気づきとどのように支援すればよいかの見通しが必要となります。個々の子どもの間違いの特徴を把握し、一貫性の間違いから背景にある困難の原因を考えることが可能となります。音韻認識が弱い子、空間認知・時間間隔が弱い子、注意力が弱い子などの要因が単独で、または重なって出てきます。このように一人ひとりがどこでつまずいているのかがわかると第2章、第3章の支援ワークのプリントへと進むことができます。
ぜひこの教材のしっかりとした構成を見ていただき、毎日の支援には「見通し」を持った指導プログラムを組むことがまず大切であることを学んでいただけると幸いです。
監修者 /竹田 契一
早速使って っ ょ 小文字の読みにくさを解消できればと思います。
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