高校の授業改革のすすめ
学びを中心とする授業の創造へ
学びの共同体の目的は、一人残らず子どもの学ぶ権利を実現し、一人残らず教師の専門家としての成長を促進し、大多数の保護者と市民が信頼し協力し合える学校を創造することです。併せて、学びの共同体は、21世紀型の学校教育の実現を推進し、教育の質と平等の同時追求を行っています。
日本の高校の授業は、国際的に見て世界一改革が遅れているというのが実態です。PISA調査やTIMSS調査の結果を見ても、「探究的な学び」と「協同的な学び」の2つの項目において、それぞれ67か国中最下位、65カ国中64位という状態です。そのため、多くの高校において授業は崩壊しつつあり、生徒たちは学びから疎外されています。高校における授業と学びの改革は喫緊の課題です。
前著より、教室の具体的実践事例が充実しているのが特長です。
学びの共同体の高校改革の実践は、教科により教師により多様な展開をとげています。その多様性を今度の本は提示していると思います。
教科内容の発展性の洞察と生徒の学びに対する信頼、そして同僚との学び合う関係が、新しい授業づくりの基盤です。ともに明日の高校教育を創造しましょう。
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