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- 教職課程・教員研修
教職センターには、多くの学生が自己アピールや論作文の書き方について実践的な指導を受けに来ていますが、1・2年生については教員採用試験に向け、何をいつから始めたらよいのかという質問が多くあります。受験地区やこれまでの取り組みの状況も異なるので、個々の学生に応じた計画的準備をアドバイスしています。本書でもタイプ別のスケジュール表を掲載しています。それぞれに応じて参考にしてください。
まずは教科指導のプロとしての専門性です。教科の指導内容も学習指導要領の改訂や社会の状況によって変わりますので、確かな知識・理解が必要です。また、教科の内容をいかに分かりやすく、興味・関心を高めるように指導するかが求められます。そのためには、大学において専門分野に関する研究を深めることや、日常生活の中で教科と関連する事柄に関心を深め、幅広い専門教養を身に付けることが大切です。
短時間で無理なく大切なことが分かるように工夫しました。まず見開きで1項目を扱っています。また、冒頭にまんがで具体的なシーンを掲載し、そこからQ&Aの方法で示しています。ページ数は少なくありませんが、通して読んでも大事なことが簡潔に理解できるようにレイアウトされています。目次を見て、自分の知りたいところをまず読むという方法でも、見開きで読み切りなので役に立ちます。
学校現場で日々生徒と真剣勝負をしながら、教員採用試験の勉強をするのは大変なことだと思いますが、どちらも教員の大切な学びと考え、頑張ってください。講師としての学校での実践から気付いたこと、喜びや課題などを200字程度の文章にしてはいかがでしょうか。書くことは、論作文に生かせることはもちろんですが、面接での説得力ある回答にもつながります。ただし、守秘義務を守ることは、留意してください。
中学生・高校生は、授業や運動、学校行事などを生徒と一緒に取り組んだり、真剣に向き合ったりしてくれる熱意と行動力のある先生を待っています。教員採用試験の勉強は、苦しく厳しいですが、試験突破の先にある、生徒と共に笑顔でいる教員の自分をイメージし、目標として、全力を尽くしてください。本書は、皆さんを応援し、採用試験合格に少しでも役立ちたいと考え、心を込めて作りました。健闘を祈ります。