朝の10分が子どもたちの楽しみになる!
2020/2/10 掲載
- 著者インタビュー
- 授業全般
今回は樋口綾香先生、樋口万太郎先生に、新刊『教師力ステップアップ 1日のやる気がグーンとアップ!朝10分間ワーク』について伺いました。
―書名にもある「朝10分」ですが、毎朝短時間の学習をすると、どんな効果があるのでしょうか。本書でもその調査をご紹介くださっていますが、簡単に教えていただけますか。
朝10分の学習によって、「基礎的な知識・技能の定着」「生活リズムの改善」「学習習慣の定着」などといった効果があることが調査から明らかになっています。
そして、望ましい人間関係の醸成など、集団づくりに一部効果があったことも明らかになっています。これほどの効果がある毎朝短時間学習をやらない手はありません!!
―朝学習は、各先生方、様々な教材を使っていると思います。本書は、これまでに出ているワークとどこが違うのか、本書ならでは!のおすすめポイントをお願いします。
本書を作成するときに思い描いた子どもの姿が、子ども達が楽しそうに1枚のワークシートに取り組む姿です。
「フフッ」と思わず微笑んでしまうような課題の楽しさ、「う〜ん」と頭を抱え考える楽しさ、できたときに「やった!」と喜べる楽しさ。
そのような楽しそうな姿を生み出せることが本書ならではのポイントです。
―本書では、国算理社の主要教科だけでなく、実技教科や学活のワークも収録されていますね。たくさんある中から、どんな視点で今日取り組むワークを選ぶとよいでしょうか。ぜひアドバイスをお願いします。
目の前の子どもたちの様子や昨日学習したことといった視点でワークを選んでください。
また、子どもたちにワークを選んでもらうということもよいでしょう。
―「朝10分」は、問題を解く時間だけではなく、「プリントを配布・取り組み・答え合わせ」の一連の時間を10分ですませる、というコンセプトでできているのが魅力ですね。子ども同士の答え合わせで大丈夫でしょうか?
「教師の仕事を増やしたくない!」という思いがあります。ただ、子ども同士の答え合わせが不安という方もいると思います。10分ですので、問題数はさほど多くはありません。しっかりと答え合わせができることでしょう。最初はうまくいかなくても、何度も取り組むことで必ずできるようになります。
―最後に、全国の先生方へ向け、メッセージをお願いします。
ドリルというと、やらされている感、楽しくないといった気持ちが子どもたちにはあります。
我々、授業力&学級づくり研究会は、そのような思いが少しでもなくなり、楽しそうな姿を生み出すドリルづくりを目指してきました。
本書のワークシートが、子どもたちにとって学校生活における小さな楽しみの一つになることを心より願っています。
(構成:木村)
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