- 著者インタビュー
- 教師力・仕事術
他にやりたいことがあるから、残業できないだけかもしれません。しかし、そうやって自分を追い込むことで、時間の上手な使い方ができるようになってきたと思います。時間は有限です。勤務時間は、約8時間。その時間の中で自分がやらなければいけない仕事はこれだけある。そこまで分かれば、あとはどういう時間配分でやるかどうかです。
一番は、自分のやりたいことに一番時間を使うことができるということです。教員でない方と話すことで、視野が広がってきたと自負しています。教師の仕事に追われているだけでは、本当の意味でのよい教育はできないと思っています。やりたくはないけれども、やらなければいけない仕事は効率よく終わらせて、様々な人に会い、様々な学びを得たいと思っています。
自分だけが効率よく仕事をして、周りの先生が苦労しているのは、本当の意味での時短ではないと考えています。自分が早く帰る分、知らずと他の先生がしてくれていることはたくさんあります。他の先生のためにお茶を入れる、元気のない先生に声をかける、学年分のプリントを印刷しておくなど、自分が時間があるときに、人のために時間を使うことこそ、本当の時短だと考えています。
現在「働き方改革」が進行しています。その中で気になる言葉が「ワークライフバランス」です。仕事とそれ以外は、本当に別のものなのでしょうか?仕事は大変なもので、それ以外は休みなのでしょうか?私の働き方は「ワークアズライフ」です。仕事はあくまでも生活の一部です。だから家でも教材研究をしますし、仕事中も子どもたちと本気で楽しみます。仕事と生活はともに楽しいものでありたいと思っています。
これからは、変化の激しい時代だと言われています。教育もその例外ではありません。ICTがどんどん普及し、指導の仕方も大きく変わるかもしれません。職員室でしか教師としての仕事を学んでいないとしたら、それは全て変わるかもしれません。ぜひ本書を参考にしていただき、まずは気持ちを変えていきましょう。その後、具体的な方法を変えていきましょう。仕事が楽しいと思える先生が増えてくれたらうれしいなと思っています。