- 著者インタビュー
- 生活・生徒・進路指導
生徒指導は僕自身が悩んでいます。常に悩んでいます。うまくいかないなと…。よかれと思ってやったことが、よくない結果になったこともあります。日々悩んでいるといってもいいでしょう。
そんななか、今回一緒に執筆をいただいた杉本直樹先生に、「予防的生徒指導」のお話をしていただく機会があり、そこから、起きてから対処するのではなく、できるだけ、先に先に指導をしていく、ということを念頭に置くようになりました。それが本書の核となっています。
当たり前だと思っていることを当たり前と思わないということ、だと思います。
私自身が、金大竜先生や俵原正仁先生、城ケア滋雄先生との出会いから、「指導」の意味をよく考えるようになりました。
故家本芳郎先生の本からも、「指導」の意味をよく考えることの大切さを学びました。
強さや怖さではない、生徒指導の大切さについて一緒に学んでいきたいですね。
僕だけでは見えないものが「見える」ということに尽きます。
最初は、生徒指導の実践が豊富な杉本直樹先生との執筆を考えていました。しかし、僕も杉本先生も経験年数が10年を越え、中堅の位置づけになってきました。
やはり、若い人に多く読んでいただいているこのシリーズにおいて、より若い先生の視点に立てる方にも執筆に加わってほしいと考え、中学校の立場から小川拓海先生、小学校の立場から成田翔哉先生に執筆をお願いしました。
複数人の書き振りや内容を調整・推敲することは、作業としては大変でしたが、成田先生が子ども達をとても大切に思っていることが伝わってきましたし、小川先生が今までの学びを生かして指導されていると感じました。さらに、杉本先生の生徒指導に対する適切な指導や理論など、私自身が読んでいて参考になる部分が数多くありました。
実際に生徒指導を行う時のように、協力し合って執筆できたことがとてもよかったと思っています。
また、表紙は僕の知り合いの若い女性の先生をモデルにしています。
さて、誰でしょうか。分かったら僕に教えてください(笑)。
僕も悩んでいます。失敗ばかりです。しかし、実はそうした時、子ども自身も同じように悩んでいるのです。
いかに子ども達の失敗や課題を成長に変えるか。それが生徒指導であるとも考えています。その上で、子どもと一緒に成長する先生を共に目指していきたいですね。
『ゼロから学べる生徒指導』出版に関わる研修会のお知らせ
■2015年1月4日(日)「ゼロから学ぶ」生徒指導・学級経営・授業づくり
名古屋市・申し込みhttp://kokucheese.com/event/index/225849/
『ゼロから学べる生徒指導』刊行を記念して、長瀬先生、小川先生が講座を行います。講座の中で『ゼロから学べる生徒指導』の本をテキストとして使う予定です。※参加費の中にテキストが含まれています。
■2015年1月11日(日)第19回教育サークル「未来の扉」冬の研修会
大阪市・申し込みhttp://kokucheese.com/event/index/225252/
『ゼロから学べる生徒指導』刊行を記念して、サークルスタッフが「指導」をテーマに日ごろの実践を提案します。また、出版記念として執筆者である、長瀬先生、杉本先生が「生徒指導」をテーマにざっくばらんに話します。※参加費の中にテキストは含まれていません。