著者インタビュー
新刊書籍の内容や発刊にまつわる面白エピソード、授業に取り入れるポイントなどを、著者に直撃インタビューします。
月1回は楽しい算数ゲームで活用力を育てよう!
岩手県教育委員会事務局一関教育事務所指導主事高畑 嗣人
2008/1/11 掲載
 今回は高畑嗣人先生に、新刊『算数好きにするゲーム・パズル12か月』について伺いました。

高畑 嗣人たかはた つぐと

1964年、岩手県生まれ。岩手大学教育学部教育学科卒業。北上市立黒沢尻東小学校教諭、岩手大学教育学部附属小学校教諭、盛岡市立青山小学校教諭、盛岡市立仁王小学校教諭を経て、現在岩手県教育委員会事務局一関教育事務所指導主事。

―本書では算数に関するゲーム・パズルが多数紹介されています。使いやすさを考えて内容構成したのはどんな部分でしょう?

 次の3点です。
 1点目は、単元ごとではなく、月ごとに「ゲーム・パズル」を用意しました。つまり、全学年毎月1回は「ゲーム・パズル」ができるようになっています。1か月に1回のペースが無理なく授業に「ゲーム・パズル」を導入できると考えたからです。子どもたちと、毎月1回は「ゲーム・パズル」で楽しもうと決めておくと学習の励みにもなります。
 2点目は、1ページ目にある「オススメチェック」です。一目で実施時間、学習形態、所要時間、準備物をチェックできます。同じ1ページ目には、授業のはじめの子どもたちへの投げかけ方やゲーム、パズルのセールスポイントなども示しています。
 3点目は、「授業ライブ」です。実際に「ゲーム・パズル」を使った授業を4コマの写真に合わせて、先生の発問と期待できる子どもの発言やつぶやきを紹介しました。先生方の学級で「ゲーム・パズル」に取り組む時に授業の流れを確かめたり子どもの反応のイメージをつかんだりするのに役立ててもらえればと思います。

―ゲーム・パズルといいますと、低・中学年向きという印象も受けますが、実際に授業で使用してみて、高学年の児童の反応はいかがでしたか?

 高学年の児童でも十分に楽しむことができました。それどころか、「こうすればもっとおもしろくなるよ」と自分たちでどんどんルールややり方を変えながら楽しむ姿も見られました。「ゲーム・パズル」を子どもたち自身がどんどん発展させていくことは、高学年らしい使い方といえます。

―選りすぐりの問題ばかりだと思いますが、先生がイチオシ!というパズルやゲームをズバリ3つ教えてください。

 次の3つです。
 2年  2月 4けたの数「数のあらわし方 福笑い」
 3年 12月 かけ算の筆算(1)「あわてんぼうのサンタクロースをすくえ!」
 5年  6月 垂直・平行と四角形 「平行・垂直暗号を解け!」

―算数は次期学習指導要領で全学年での時間増が決まっています。そんな中本書はどんな場面で活用できると思いますか?

 次期学習指導要領では、基礎・基本の定着とともに活用力を高めることが期待されています。本書の「ゲーム・パズル」は、特に強調されている活用力を高めることに有効だと思います。「ゲーム・パズル」の解決を通して、既習の内容を駆使し筋道立てて考える力や解決の過程を振り返り修正していく力を伸ばしたり、活用する楽しさを十分に味わい活用に対する意欲を高めたりすることが期待できます。「復活」する学習内容もあり十分な余裕はありませんが、ぜひ、1か月に1時間は「ゲーム・パズル」の時間を設定してほしいものです。

―日々算数を授業している読者に向けて、一言お願いいたします。

 毎日の算数授業を、子どもたちと楽しくそして充実したものにしたいという思いで、「算数好き」の教員たちが毎月第3土曜日に集まり、それぞれの授業実践をもちより語り合うなかで本シリーズは生まれました。つまり教室からの子どもの目線での発信です。
 子どもたちは、間違いなく「ゲーム・パズル」が大好きです。普段の算数の学習の合間に、1か月に1回、算数の学習内容に関わる「ゲーム・パズル」を楽しむことで、確かな力を身に付けた「算数好き」の子どもがたくさん生まれることを願っています。

(構成:木山)

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