英語教育ユニバーサルデザイン 指導に役立つ教材・教具
「がんばっているのに英語が覚えられない…」読み書きが苦手な子どもたちの英語指導に役立つ教材・教具を紹介。 学び方を変えれば、英語はできるようになる!
英語教育ユニバーサルデザイン 指導に役立つ教材・教具(18)
アルファベットの順番に親しむためのジグソーパズル指導法
英語教育UD研究学会(島根県松江市小学校外国語活動指導協力員)行岡七重
2019/11/5 掲載

今回のねらい

 文科省『Let’s Try!』1のUnit 6「アルファベットとなかよし」の学習指導案例には、単元中に2回、アルファベットカードを順に並べる活動が載っています。第2時には自分ひとりで並べ、第4時では友だちと協力して並べます。
 今回は、その2つの活動を合体させ、友だちと関わりながら、アルファベットの順番に親しむ活動を紹介します。冊子巻末についている文字カード(1文字が1枚)を切り取らせ「はい、並べて!」とするとどうなるでしょう。さっさと並べてすぐ終わってしまう子、悩みながらも何とか並べようとする子、最初から諦めてしまって遊んでしまう子…いろいろな様子の子どもたちが目に浮かびます。
 様々な習熟度の子どもが混在するクラスで、どの子も参加でき、自分も相手も成長できるような活動にするための工夫について考えてみましょう。

復元!アルファベットジグソーパズル

概要
A〜Zの文字の形とその読み方、並び順に親しむ(知識及び技能)
与えられた物を使い、自分や相手が学べるような教材を作る(思考力,判断力,表現力等)
相手が取り組めるように考えて準備する(学びに向かう力,人間性等)
目的
自分も相手も成長できる(アルファベット順を覚えられる)方法を考えられる子になる
対象
小学校3年生〜
準備
アルファベット一覧表(掲示用(大サイズ)・作業用(A5サイズくらい))、ハサミ

図1 アルファベットの一覧表

図1

図2 カット例1

図2

図3 カット例2

図3

学習の流れ

  1. まず、自分で行う
  2. 配布されたアルファベットの一覧表(図1)をジグソーパズルに見立て、カットしてピースを作る(図2や図3)
  3. バラバラになったピースを並べて復元。文字を見ながら発音し、アルファベットの順番を覚えていく
  4. 次は、ペアになる
  5. 新たに配布された一覧表を、今度はペアの相手のことを意識してピースを作る
  6. 相手が作ったピースをもらい、ジグソーパズルを完成させていく
  7. お互いのパズルへの感想を述べ、文字を見ながらアルファベットを順番に言って慣れ親しむ

指導のポイント

  • 自分や相手が、アルファベットの順番に慣れ親しむための活動であるということを意識してピース作りをさせます。
  • まとめの時間には、友だちが作ったパズルについて、よかった点などをクラス全体で紹介し合うとよいです。作者に意図を発表してもらうと、各自様々な視点で取り組んだことがわかり、文字や相手(人物)への理解がより深まります。
  • 高学年では、印刷した一覧表ではなく、自分たちで書いたものをパズルにして行うと、より相手を意識した(相手に伝わるような書字を意識した)活動になります。

*URLや教材の情報は掲載時点でのものになります。

英語教育ユニバーサルデザイン研究学会えいごきょういくゆにばーさるでざいんけんきゅうかい

インクルーシブ教育の実現を目指し、学びの多様性を反映し、「どの子にとってもわかりやすい」英語授業を一緒に考え、作っていくための研究学会です。2019年6月発足。
ご興味のある方はぜひ、ご参加ください。
英語教育ユニバーサルデザイン研究学会 HP

(構成:佐藤)
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