きょういくじん会議
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「親子でつくろう我が家のルール」標語募集―文部科学省
kyoikujin
2009/5/7 掲載
子どもを伸ばす毎日のルール―子どものうちに身につけたい100のこと

 文部科学省は4月21日から6月17日まで、「親子でつくろう我が家のルール」運動を推進するため、標語を募集している。応募は誰でも可能なうえ、ホームページ・FAX・郵送で手軽に行える。
 優秀作品には表彰状が贈呈されるほか、文部科学省の家庭教育支援関連の印刷物やイベント等で幅広く活用されるとのこと。

 募集内容は「標語」だけでなく、その標語を思いついたきっかけなど日常生活等に関する「エピソード」を添えること、となっている。よその家ではどんなことが起こっていて、どんなルールをつくっているのか…、普段なかなか聞けない事例も出てきそうだ。

 わざわざ言葉にはしていないが暗黙の了解がある、とか、教育方針などは決めていない、という家庭も多いようだが、こういった取り組みをきっかけに、親子のルールを言葉にしてみるのもよいかもしれない。応募してみなくても、7月下旬に文部科学省ホームページで公表される結果を見てみるだけでも参考になるだろう。

 なお、この運動の目的は、家庭に対して生活習慣や親子の約束など「基本的なルールづくりの大切さ」を呼びかけていくこと。教育基本法で「子の教育について第一義的責任を有する」とされた保護者に対する家庭教育支援の意味合いが強いといえそうだ。

 だが事前・事後に家庭教育に関するアンケート調査等を行うなどしないと効果のほどは測れない。募集要綱(PDF)の趣旨にあるような「人と人との絆の弱体化」や「日本に昔からあった良さが次第に失われつつある」といった現状認識に対する今回の対策が、実効をもつかどうか期待して見守りたい。

この記事は、『きょういくじん会議』の記事を移転して掲載しているため、文中に『きょういくじん会議』への掲載を前提とした表現が含まれている場合があります。あらかじめご了承ください。
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