- 著者インタビュー
- 学級経営
大きな活動は、エネルギーを使います。もちろんやり遂げたという達成感はあります。でも、毎日そんな活動ばかりでは疲れてしまいますし、学級のすべての子どもが集中して長時間の活動をやり遂げることが難しい時代になってきているようにも感じられることがあります。
一方で、たった5分のちょっとしたワクワク、ちょっとした楽しさが、毎日の学校生活に驚くほど大きな潤いを与えてくれます。
「今日は先生何してくれるかな?」「先生といると楽しいなあ」「うちのクラスって居心地いいなあ」
そういう思いを子どもがもってくれればこっちのものです。
・教師が楽しそうな顔をする
・説明を短くする
・明るい言葉、ハキハキした声
・全員が参加できるようにする
以上の4点を特に意識してください。これは学級経営全般にも言えることです。テレビ番組で司会の上手な人をイメージしてもよいでしょう。
本書に書いてある活動は、5分ほどで区切りがつけられる活動ですので、きちんと終わることができます。5分間の活動ですから、主導権は教師がもちましょう。楽しいあまり、「もう1回」「もっともっと」という子どもも出てきますが、子どもに引きずられると活動がダレてしまうので、「また次の時間ね」と、次の活動に移ります。「楽しかったね」「またやりたいな」と余韻を残すのがよいのです。
学校の先生はもちろん、子どもとかかわる方、キャンプのリーダー、スポーツの指導者、福祉施設の方などにも役に立つ内容になっていると思います。手にとって、「今日はこれをやってみようかな」と楽しみながら使ってください。たった5分の活動で、毎日が充実した、笑顔で溢れる日々に変わります。