著者インタビュー
新刊書籍の内容や発刊にまつわる面白エピソード、授業に取り入れるポイントなどを、著者に直撃インタビューします。
表現する喜びが実感となるよう、学びを共有しよう!
兵庫教育大学大学院学校教育研究科教授小竹 光夫
2014/3/17 掲載
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小竹 光夫しの みつお

1948年生まれ。新潟大学教育学部卒業。兵庫教育大学大学院学校教育研究科教授。同実技教育研究指導センター兼務教員。小学校学習指導要領解説国語編(平成10年)作成協力者。全国大学書写書道教育学会常任理事。

―本書は、体育・音楽・図工・書写といった「実技教科」の指導方法についての総合的なガイドブックとなっています。「実技教科」というくくりで総合的にまとめられた意図・ねらいについて教えて下さい。

 高等学校などでは芸術科という教科の括りがあるにも拘わらず、なかなか教科会で内容を深めるのが困難なことがあります。今回のような形で実技を伴う分野が衆知を集め、お互いに理解しながら内容を深めていくことが、今後は重要と考えました。是非、話し合いの共通資料として読解していただければ幸いです。

―先生も所属されている「実技教育研究指導センター」とは、どのような機能を発揮し、教育現場に影響を与えていくものなのでしょうか?

 難しい、さまざまに理解できるセンター名でしょう? とりあえずは、「実技教育に関する研究と指導にあたるセンター」が分かりやすいでしょうか。「点」としての就職支援も当然ですが、教育現場での実技に関して、良き支援者となれるよう、長く支援が続けられるようにサポートし続けようという立場なのです。

―本書の中では、従来の“思い込み指導”から脱却し、「科学的理論に裏付けられた実技指導」について、教科ごとに提案されています。「もう退屈なトレーニングはいらない!」と題したまえがきの中でも触れられていますが、そのポイントについて教えて下さい。

 よく「コツ」なんて表現をとりますが、それを伝授という狭い考えではなく、分析し尽くし、隠れている「科学」を解き明かして共有してみたいと思いませんか? そのノウハウが解き明かされたときに、指導者も学習者も「なるほどね!」と共感すると思うのです。誰にでもできるから、自分らしくできるに高める一歩です。

―各教科の項目では、「授業実践のABC」から、「実技力を高める3ステップ」、「授業への創意工夫」といった形で、授業の基礎基本から実技力を段階的に高めていくポイントまで、詳しく紹介されています。現場の先生方から教職を目指す学生まで、幅広く使える内容だと思いますが、その活用のポイントについて教えて下さい。

 先生方の高まりによって、自由に読んでいくことができるよう構成しました。新任の先生は順次、ベテランの先生は振り返りながら、項目間を行き来しながら読んでいただくのがいいでしょう。経験でクリアしていた事柄に理論的な背景をつけていくと、指導に自信も持てますし、何より効率化して深めることができます。

―最後に、読者の先生方へメッセージをお願い致します。

 自分自身は大学教員なのですが、「実践的研究者」でありたいと常に考えています。現場の先生方には、いつも「研究的実践者であろう!」と訴えています。そんな「研究的な視点」を得る手引きとして活用し、結果として「実技もあなどれないぞ!」と思っていただければ、この本が生かされたことになります。

(構成:及川)

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