著者インタビュー
新刊書籍の内容や発刊にまつわる面白エピソード、授業に取り入れるポイントなどを、著者に直撃インタビューします。
どんどんほめて、図工大好きに〜ニューヒット教材集
近大姫路大学教授東山 明
2010/8/5 掲載
 今回は東山明先生に、新刊『図工科ニューヒット教材集』シリーズ(全5巻)について伺いました。

東山 明ひがしやま あきら

近大姫路大学教授
神戸大学名誉教授
著書(監修または編)『図工科ヒット教材集』(全4巻)中学校美術科ワークショップ』(全3巻) 他多数。

―本シリーズは、「図工科ヒット教材集(1991年版)」の姉妹版ですが、今回のシリーズのねらいと特徴について教えてください。

 この本の教材は、永年美術教育に関わった先生方が、実際に実践して、この教材を取り上げると、子どもが目を輝かせて生き生きと活動する教材を集めた、いわば教材開発の実践書です。
 ここには、授業を進める上の工夫、アイデア、新しい教材や材料、発想の仕方などが含まれています。

―このシリーズには、魅力あふれるオリジナル教材が豊富に収録されていますが、これらをどのように活用するとよいのでしょうか。

 世代交代で、今多くの若い先生が誕生しています。
 その先生方がこんな指導の方法があるんだ!こんな材料の生かし方があるんだ!こんな手だての仕方があるんだ!と発想を広げ、 授業の中に生かしていける教材を集めたものです。本の通りに実践するのもいいですが、自分のオリジナル性を加味して実践してほしいと思います。

―子ども達が目を輝かせて、楽しく、意欲的に取り組む図工の授業づくりに大切なことは、どんなことでしょうか。

 「ほめ上手は、教え上手」といわれるように、子どもがすごいアイデアを考え出したとき、小さな工夫をしているとき、少々オーバーにほめてまわりましょう。子ども達は目を輝かせて、さらにすごいことを考えたり作り出したりします。完成したら「すごい」とか、いいながら、みんなが見えるところにどんどん展示していきましょう。

―今の子どもは「ものづくり」の体験が少なくなり、発想・創造する力が不足しているとも言われますが、これらの力を習得させるためにどのような取り組みが必要でしょうか?

 わたしは、今の子どもは確かに体験不足とは思いますが、発想や創造する力が不足しているとは思っていません。子どもがはっとする教材や教師のちょっとした工夫やアイデアで、子どもの発想や想像したり、創造する力が湧き出てきます。その力が学級に広がり響き合ったとき、学級は盛り上がりそれぞれの力が発揮されます。

―最後に、読者の先生方へメッセージをお願い致します。

 まずは、よい点、工夫している点、ユニークなことを、どんどんほめること。できた作品はできた順に「すごいなー!」といって展示すること。そして子どもを「図工大好き」にして欲しいと思います。図工が大好きになると、次は「先生大好き」になり、学級が明るく活気がでて、学級がまとまります。当然子ども達は他教科も頑張りはじめます。

(構成:及川)

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