【日記・作文】
「日記」を書かせているのですが、しだいにパターン化してしまい、「書くことがありません」という子どもが出てきました。こういう場合は、どうすればよいのでしょうか?
ココがポイント!
何も書く題材がないときでも、書ける支援をする
「どの学年を担任しても2日か3日に1回のペースで日記を書かせています。書くことに抵抗がある児童は、何をどう書いてよいかわかりません。そこで、子どもが書いてきた日記の題材をもとにメニュー表を作っています。このメニュー表は子どもから出てきたものなので、その年によって違います。これなら、何も書く題材がないときでも、書けるようになります。」兵庫県赤穂市立原小学校・塩江理栄子教諭の言葉です。
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ワザ1 「日記メニュー表」を作る
塩江先生の学級(4年生)で作られた「日記(・作文)メニュー表」は、次の通りです。子どもが実際に書いてきた日記の題材をもとに作るので、学級の他の子どもにとっても、書いてみたい!と思うメニューが並びます。
日記(・作文)メニュー表
- 家ぞくしょうかい
- ふしぎ日記
- ○○のひみつ
- 本のしょうかい(あらすじ おすすめ テーマ)
- みんなのいいところ
- あったらいいな○○○
- あいさつ日記
- かんさつ日記
- ○○の作り方日記
- 今日の勉強で感じたこと
- 日本一周旅物語(都道府県名を入れて)
- お気に入りナンバー3
- ランキング作文
- 私は思った…
- 国語の本「漢字の広場」を見ながら
日記例1 12.お気に入りナンバー3
ぼくのお気に入りランキング
今から、ぼくのお気に入りを紹介します。第5位は、祭りで当たった「風船バット」です。理由は、おねえちゃんにしゅぎょうをしてもらえるからです。
そして、第4位は「スライム」です。理由は、ぼくとおねえちゃんとの手作りだからです。
日記例2 15.国語の本「漢字の広場」を見ながら
※青字が使う漢字
国語の本 漢字の広場の漢字を使って
私の名前は、さゆか。今日は平成二三年六月三日。いろいろな町に行っています。
今日は電車でニコニコ都市まで来ました。駅でパンフレットを取って、どこへ行こうかとまよっていると、「グー」。さゆかは、おなかがすいたので、パンフレットにものっている人気ナンバー1のたいやき屋に行きました。行列にならんで、5こたいやきを買いました。
ワザ2 「日記メニュー表」をバージョンアップしていく
上記のようなメニュー表を提示することによって、子どもたちは、このメニュー表以外にも、ミニ人権作文・ちがいくらべ日記・のはらうた日記・ことわざ入り日記・赤穂ガイドニュース番組日記・文章構成表付き日記など、自分たちで次々と日記・作文の題材を生み出しました。それらを、随時メニュー表に加えバージョンアップしていくことによって、子どもたちのやる気はますます高まりました。
教師ではなく、子どもたち自身が「書きたいことがら」を見つけているので、「書くことがない」ということがなくなります。
でも、気に入ったテーマばかり書いてしまうので、小出しも必要だと思います。