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この時期の子どもたち
次第に蒸し暑い季節になってきました。湿度計を見ると、60%70%といった数字に驚きます。子どもたちは、朝から汗だくで学校へやってきます。
まもなく梅雨に入ると、雨が多くなります。雨の日の子どもたちの状態はよくありません。気分がお天気にかなり左右されてしまうのです。イライラした気分を運動場で遊んで発散させることもできないのですから、教室でトラブルが増えることもあるでしょう。
おうちに目を向けると、夜、蒸し暑くて眠りにくかったご家庭もあるでしょう。朝の会話が親子でイライラのぶつけ合いになっているかもしれません。
担任が気をつけたいポイント
@さわやかな風を送りましょう
朝、暑い中をふうふう言いながら登校してきた子どもたちに、どのような声かけをしていますか?
子どもたちへの第一声は、とても大事です。「さわやかに」ということを、僕はよく提唱します。はっきりとした声で、「おはよう!暑いですねえ」等と、さわやかに語りかけましょう。
僕自身は、決してさわやかなタイプではありませんでした。ぼそぼそと話すタイプでした。しかし、子どもへの第一声は、がんばってしっかりとした声で語りかけるようにするべきです。
A授業の導入を考えましょう
休み時間が終わり、汗だくで帰ってきた子どもたちは、いきなり「さあ、授業を始めるよ」と言われても、すんなりとはいきません。「座ったまま、下敷きで扇いだり、汗を拭いたりしてよろしい。2分間ね」と言って、少しほっとする時間をあげましょう。それが、後の授業の集中へもつながります。
ここで「いつまで扇いでいるんだ!」と叱ると、子どもにとって「分かってくれない先生だ」となってしまいます。
B「雨プロ」を用意しましょう
雨の日のためのプログラムというものを用意しておきましょう。そうすれば、雨がうっとおしいものにならないし、廊下や教室で暴れてけがをすることも少なくなります。
たとえば、「雨の日教室クラブ」というものを考えさせて、雨が降って外で遊べない時だけ、クラブのメンバーで教室内でできる遊びをさせます。「トランプ・クラブ」「パターンブロック・クラブ」「書道クラブ」「読書クラブ」「紙ずもうクラブ」等です。3人以上のメンバーでクラブが成立することにしていました。僕は、いつも筆ペンをたくさん用意していて、書道部として、名前の練習等をさせていました。
多賀先生からのワンポイントアドバイス
雨が続いて、子どもたちが遊び足りないなと感じたとき、僕はよく「体育館、空いてないかな?」と確認させました。空いていたら、授業はちょっと休止して、クラス全員で体を動かす遊びをしました。
ときには、カリキュラムを横において遊ぶことも、教育なのです。