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待機児童、5年ぶりに増加し19,550人―08年厚労省調査
kyoikujin
2008/8/29 掲載

 厚生労働省は28日、2008年度の保育所状況の調査結果を公表。保育所への入所を希望しながらも入所できない待機児童が5年ぶりに増加し、19,550人となったことがわかった。

 厚生労働省は、待機児童ゼロ作戦のさらなる展開として、「子ども・子育て応援プラン」に基づいて、保育所受入児童数の拡大を図っている。その結果、保育所定員は前年から15,455人(0.7%)の増となったが、保育所利用児童数は6,791人(0.3%)の増に留まり、定員充足率(利用児童数÷定員)は0.4%減の95.3%、待機児童は1,868人増という皮肉な結果となった。

 保育所定員が増加しながらも待機児童が増えた背景には、待機児童の多くを抱える都市部での対策が思うようにいっていない状況がある。下表のデータの通り、待機児童数の多い自治体が増加しており、全体に占める都市部の待機児童の割合も、前年の75.0%から77.7%に増えている。都市部の自治体は受入児童数を大幅に増やして対策に取り組んでいるケースが多いが、女性の社会進出などに伴う保育所ニーズの高まりに追いついていない状況だ。

項目 2008年 増減
待機児童のいる市区町村数 370 +2
待機児童が50人以上の市区町村 84 +10
500人以上の待機児童がいる市 4 +2

この記事は、『きょういくじん会議』の記事を移転して掲載しているため、文中に『きょういくじん会議』への掲載を前提とした表現が含まれている場合があります。あらかじめご了承ください。
コメントの一覧
1件あります。
    • 1
    • 名無しさん
    • 2008/9/1 16:17:41
    保育料は収入に応じて決められているようですが、入所審査では世帯収入は検討されているのでしょうか?
    経済上の理由で共働きせざるを得ないような家庭が優先されていない場合があったら可哀想ですね・・・。
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