小学校国語教科書に不満の教員が3割―文科省調査
文部科学省が小学校の国語、算数の教科書や指導に関する調査を行ったところ、国語の指導が好きな教員は8割に達したものの、現行の教科書に満足している教員は半数に満たず、約3割が不満を持っていることがわかった。また、教科書の練習問題が少ない、多様性に欠けるという理由で、副教材を使用している教員も半数近くにのぼった。
調査は、国語、算数のシェアが上位3社の教科書を使用している教員約1,400名を対象に行われ、約6割の回答があった。教科書の採択は、上位3社で国語は95.4%、算数は82.6%と、大部分を占めている。
調査は、教科書の工夫や分量についての設問もあり、国語教科書については、「学習活動の方法・手順」に対する工夫・配慮がなされていると感じている教員は約7割と多かったが、「学習内容の定着」に対する工夫・配慮がなされていると感じている教員は約2割と少なかった。また、「読むこと」の教材や文章が少ないとする回答も目立った。
算数教科書については「児童の理解度に応じた指導が行えること」、「児童のつまずきやすい箇所に丁寧な説明」、「単元の内容が定着したかの指導」といった項目で否定的な回答が多かった。また、国語同様に練習問題の分量が少ないという理由で、副教材を使用する教員は8割近くに達した。
また、国語、算数の指導が好きかどうかについても調査しており、「好き」「まあ好き」との回答が国語80.7%、算数94.3%となり、算数に軍配が上がる結果となった。
- 教科書の改善・充実に関する研究報告書について(文部科学省)
http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/kyoukasho/seido/08073004.htm
この記事は、『きょういくじん会議』の記事を移転して掲載しているため、文中に『きょういくじん会議』への掲載を前提とした表現が含まれている場合があります。あらかじめご了承ください。
子どもたちに読んで欲しい教材文を使っている教科書がいいなあと個人的な意見です。