きょういくじん会議
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2010年は「国民読書年」! 「じゃあ、読もう。」読書のススメ
kyoikujin
2010/1/21 掲載
とれたて!ベストセレクション 12歳からの読書案内

 2010年が始まって早半月が過ぎました。国内外で開催される今年のイベントで、みなさんが心待ちにされているものはなんでしょうか? バンクーバーオリンピック? 上海万博? サッカーワールドカップ?
 どれも注目度が高く、開催がとても楽しみですよね。特にオリンピックまではあと一か月を切っていますから、テレビに釘付け! の日々が続く方も多いかもしれません。私もテレビは大好きですが、せっかくですので、2010年の目玉として「国民読書年」 を紹介しておきましょう。

「国民読書年」とは?
 以前のきょういくじん会議でも取り上げましたが、大人・子どもを問わず、読解力や言語力の向上のため日本国民全体で読書をしようよ、という取り組みです。「コトバダイブしよう。」というテレビCMが流れているのをご覧になった方は多いのではないでしょうか。「じゃあ、読もう。」のキャッチフレーズとロゴで、試みを盛り上げています。年明けには、テレビ・ラジオ・新聞の各方面で特集が組まれました。

実際の読書状況は?
 さて、そんな「国民読書年」にあたって、現在の読書に関する状況がどのようなものになっているのか、見ておきましょう。
 読売新聞が昨年10月に実施した世論調査によれば、最近1か月に1冊も本を読まなかった人は、53%。なかでも、70歳以上は70%、60歳代も58%と、中高年の本離れが目立つとのことです。20歳代は41%ですから、実は若者以上により本離れがおきていると言えます。
 また、昨年のベストセラーといえば村上春樹の「1Q84」ですが、2009年読んだ本ランキング(「読書メーター」が発表)では、2009年は伊坂幸太郎の年だったのでは、と言われています。“売れている本”ではなく、“読まれている本”という観点から、本を選んでみるのも面白そうですね。「本は読みたいけど、何を読んだらいいか分からない」という人にも、よいきっかけを与えてくれるかもしれません。

「じゃあ、読もう。」―本を読もう!
 「国民読書年」を意識したかは分かりませんが、先日、鳩山首相は28冊もの本を購入したとか! 忙しい人こそ、「せっかくだから、じゃあ読もう」という好機として、「国民読書年」を捉え、過ごされてみてはいかがでしょうか。折しも歴史ブーム。大河ドラマの影響もあって、特に坂本龍馬に関する書籍が次々と発売されており、本離れが目立つとされる中高年の方々も楽しめるものがあるかもしれません。
 書物と、テレビ・ネット上のツール等を、上手にリンクさせて、有意義な「国民読書年」にできるといいですね。

この記事は、『きょういくじん会議』の記事を移転して掲載しているため、文中に『きょういくじん会議』への掲載を前提とした表現が含まれている場合があります。あらかじめご了承ください。
コメントの一覧
1件あります。
    • 1
    • あがさクリスマス
    • 2010/1/24 2:20:26
     読書の神様も応援しております。
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