きょういくじん会議
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レオナルド・ダ・ヴィンチが発明? 今日はヘリコプターの日
kyoikujin
2009/4/15 掲載
大人の科学マガジン Vol.12 ( ヘリコプター ) (学研ムック大人の科学)

 今日は「ヘリコプターの日」。ヘリコプターの原理を考え出したと言われるレオナルド・ダ・ヴィンチの1452年4月15日の誕生日にちなんで、全日本航空事業連合会によってヘリコプターの重要性のPRを目的として定められました。

 レオナルド・ダ・ヴィンチは『最後の晩餐』や『モナ・リザ』に代表される絵画の他、建築や彫刻、医学など他の様々な分野の技術にも通じていた「天才」として有名です。
 ヘリコプターの原理と言われるのは、レオナルドがのこしたメモの中にある「空気ねじ(へリックス)」と言われるもの。レオナルド自身は「糊づけした布でらせん形の帆のようなものをつくり、円形の台の上に立てた柱に取りつけ、それを高速で回転させるならば、それは空高く昇っていくであろう」と解説しています。
 しかしながらこの「空気ねじ」は、レオナルドのスケッチ通りに作ってみるとうまく飛びません。面白い付録がつくことで有名な雑誌『大人の科学』(学習研究社)では、『大人の科学 vol.12 レオナルド・ダ・ヴィンチと飛行の特集号』(2006年6月29日発売)で、この仕組みを解説。改良を加えて飛ぶ形にした「発射台+ヘリ2機セット」の付録をつけ、話題になりました。興味がおありの方は、レオナルドが描いた「空飛ぶ機械」を体感してみてはいかがでしょうか。

 また、この「空気ねじ」は、ヘリコプターの起源ということで、日本ヘリコプター輸送株式会社を前身とする全日空のロゴにも以前は使われていました。今はANAマークになっていますが、変更前の機体の尾翼には、「空気ねじ」をモチーフとしたロゴが入っていたのです。

 理科の授業の導入として、このようなちょっとした小話をきっかけにするのも面白いかもしれません。

この記事は、『きょういくじん会議』の記事を移転して掲載しているため、文中に『きょういくじん会議』への掲載を前提とした表現が含まれている場合があります。あらかじめご了承ください。
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