どのように学ぶか―ALの視点で算数授業を改善しよう!
2016/12/23 掲載
- 著者インタビュー
- 算数・数学
今回は石田淳一先生に、新刊『「学び合い」の授業づくり入門 深い学びを実現する!「学び合い」の算数授業アクティブ・ラーニング』について伺いました。
―次期学習指導要領では、アクティブ・ラーニング視点からの授業改善が求められています。算数授業の中ではどのように取り入れていくことができるでしょうか?ポイントを教えてください
本書には算数授業改善のポイントが7つ示されています。能動的問題把握の工夫、見通しを持たせる、グループ学習を取り入れる、学び合いを促す教師の働きかけ、自発的相談を促す、子どもがまとめを作る、実感できる振り返りの指導です。
―本書にはアクティブ・ラーニングを実現するポイントとして3つの視点が挙げられていますが、この3つはどのようなものでしょうか。
児童生徒の学習意欲を高める課題の工夫と関わらせて視点1「問題提示の工夫」を、考えを広げ深める児童生徒主体の学び合いに関わらせて視点2「対話的な学び」を、学びを自覚し、次につなげる振り返る活動の充実に関わらせて視点3「学びの共有・自覚化」を設定しました。
―主体的・協働的な学びを育てるために10のコツを挙げていただいています。これらのコツは実際授業でどのように活用してほしいと思いますか。
日々の授業デザインを考えるときに、これらのコツのいくつかを考慮して、できるだけ1学期のうちにすべてを考慮できるような授業実践を積み上げるとよいです。
―本書は「学び合い」の授業の入門書ですが、これまでの「学び合い」シリーズとの違いは何ですか。
学び合いの指導をどのように始めたらよいかを具体的に示している点が一番の特徴です。若手教師がどのように学び合いの授業づくりをすればよいかをアクティブ・ラーニングの視点から分かりやすく解説しています。
―最後に全国で算数を教える先生方に一言お願いいたします。
アクティブ・ラーニングによる授業づくりの本は多数出ていますが、本書は授業改善7つのポイントから多くの算数の授業実践例をあげて具体的に授業改善の仕方について書かれています。また主体的・協働的な学びを育てる10のコツを2年の逆思考文章題の授業実践の授業記録にもとに解説しています。これらを一読することで明日からの授業を変えることができます。
(構成:木山)
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