目指せ!オールイングリッシュ授業 教室英語とっさのひとこと
英語の授業は英語で行うことが基本…でも、どんな英語を使えばいいの? 教室ですぐに使えるとっさのひとことを場面別に紹介!
目指せ!オールイングリッシュ授業(6)
生徒の学びを支援する!机間指導の行い方
山口県山口市立鴻南中学校又野 陽子
2017/11/5 掲載
  • オールイングリッシュ授業
  • 外国語・英語

 生徒が個人あるいはグループで個別的な活動をしているときは、机間指導の良い機会です。一人ひとりの学びを支援するとともに、気づきはクラス全体にフィードバックしていきましょう。
 Everyday Classes in English!

今月のひとこと@個別に声をかける

  1. あなたの答えを確認しますね。Let me check your answer(s).
  2. これは〇ページで習いましたね。We learned (またはcovered) this on page ○.
  3. 続けて取り組みなさい。Keep going.

 
 生徒が練習問題を解いている場合、フレーズ1のように声をかけます。
 ノートにライティングをしている場合は、Let me check your notebook. となります。
 アドバイスが必要な場合は、例えばフレーズ2のように参考にできる箇所を伝えることで、自分で取り組むヒントとします。
 音読練習をしているときであれば、Your voice should go up at the end.Your voice should go down at the end. のようにイントネーション等について助言します。
Leave more space between words.You need a comma here. など、文の書き方も一人ひとり丁寧に指導します。
 教える生徒と目線の高さを合わせ、一人ひとりと向き合う大切な時間とします。作業状況を確認したら、続けて取り組むように促し(フレーズ3)、さらに机間指導を続けます。

今月のひとことA全体にフィードバックする

  1. みなさんがよく間違えていることの一つに〇〇があります。One mistake that I see a lot is ○○.
  2. このことに気をつけましょう。Let’s be careful with this.
  3. 良い例を一つ(いくつか)紹介します。Here’s a good example. (Here are some good examples.)

 個別に見て回っている際にも、スムーズに全員が課題に取り組むことができているか、つねにクラス全体に目を配っておくことが大切です。
 個々の生徒の指導で得た気づきは、クラス全体にフィードバックします。
Listen.Please pay attention. の指示により、生徒が作業の手をとめて聞く姿勢を整えてから説明しましょう。
 とらえた誤りの傾向は、例えばフレーズ1のように伝えます。
 同じ誤りが続かないように、全員に注意を喚起します(フレーズ2)。
 フレーズ3のように良い例を紹介したり、〇-kun has a good answer. Will you please share your answer (with the class)? とその生徒に発表を促すこともあります。
 誤りの傾向だけでなく、良い取り組みの例も積極的に紹介することで、お互いの学習成果や意欲を高めることにつながると思います。

 

又野 陽子またの ようこ

山口市立鴻南中学校教諭。山口県生まれ。山口大学教育学部卒業。山口大学大学院教育学研究科修了。広島大学大学院教育学研究科文化教育開発専攻博士課程後期修了。博士(教育学)。
<著書>A study on the acquisition of English function-chains: A focus on Japanese EFL learners. Hiroshima: Keisuisha. 2007.
<論文>“Analysis of junior high school students’ performance in function-chain recognition using factor analysis and Hayashi’s quantification model V.” ARELE (全国英語教育学会紀要), Vol.11, pp. 71-80. 2000年8月. 他多数。

(構成:広川)
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