目指せ!オールイングリッシュ授業 教室英語とっさのひとこと
英語の授業は英語で行うことが基本…でも、どんな英語を使えばいいの? 教室ですぐに使えるとっさのひとことを場面別に紹介!
目指せ!オールイングリッシュ授業(2)
みんなに伝わる!教科書の開き方
山口県山口市立鴻南中学校又野 陽子
2017/7/5 掲載
  • オールイングリッシュ授業
  • 外国語・英語

 前回は、明るくさわやかに授業をスタートし、生徒を英語学習モードに導く言葉かけや工夫を紹介しました。今回は、教科書を開いて学習活動に入るまでのフレーズを紹介します。教科書を使った日頃の授業を英語で行うためのちょっとした言い回しも増やしていきたいですね。
 Everyday Classes in English!

今月のひとこと@教科書を開こう

  1. 教科書の31ページを開けなさい。Open your book to page 31.
  2. 31ページを復習しましょう。Let’s review page 31.
  3. 1枚めくって下さい。Turn the page.

 教科書を閉じたまま(Keep your textbook closed.)集中して口頭練習に取り組ませた後、教科書を開かせます。
 例えば、Open your book to page 31.(フレーズ1)のように指示を出します。そのときに、両手を本に見立てて開く動作も添えると入門期の生徒にもわかりやすいです。
 復習ページであればフレーズ2のように呼びかけます。
 フレーズ3は、ページを1枚めくるときの指示です。
 ページをめくって次の32ページに進むときに、すでに教科書31ページを開けているのであれば、Open your book to page 32. と繰り返して言わなくても、Turn the page. という指示でページをめくり、次の32ページを見ることができます。

今月のひとことA教科書を使って学習に取り組もう

  1. 次のページの〇〇を見てください。Look at the next page where it says 〇〇.
  2. 31ページの基本練習をやってみましょう。Let’s do the Basic Practice on page 31.
  3. 教科書の本文を読みましょう。Let’s read the text together.

 これから行う活動が載っている教科書中の場所を示す際は、フレーズ1のようなパターンが使用できます。教科書で用いられている活動名がwhere it saysの後に入ります。
 フレーズ2のような形で「何ページの〇〇をやってみよう」と促すこともできます。
「31ページの〇〇をやろう」であれば、Let’s do the ○○activity on page 31. のようになります。
 教科書本文を読むときは、教科書を両手で持ち、良い姿勢で大きな声で読むように励まします。
 生徒だけで読む場合や個別に読ませる場合は、例えば、Please read page 32 beginning at the top. など、どこから読み始めるかを具体的に指示しましょう。

又野 陽子またの ようこ

山口市立鴻南中学校教諭。山口県生まれ。山口大学教育学部卒業。山口大学大学院教育学研究科修了。広島大学大学院教育学研究科文化教育開発専攻博士課程後期修了。博士(教育学)。
<著書>A study on the acquisition of English function-chains: A focus on Japanese EFL learners. Hiroshima: Keisuisha. 2007.
<論文>“Analysis of junior high school students’ performance in function-chain recognition using factor analysis and Hayashi’s quantification model V.” ARELE (全国英語教育学会紀要), Vol.11, pp. 71-80. 2000年8月. 他多数。

(構成:広川)
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