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教員免許更新制、運用方針の結論かたまる(中教審)
kyoikujin
2008/1/9 掲載

  教師必見! 2008年教育行政スケジュールでも取り上げたように、今年から教員免許更新制の実施にむけての試行が始まる。9日、文部科学省のHPにも昨年12月25日の中教審での審議の結論「教員免許更新制の運用について(PDF)」が公表された。
 以前の検討案とそれほど違うわけではないが、ここでは、きょういくじん会議で取り上げてこなかった「初回の修了確認期限の設定方法」「ペーパーティーチャーへの配慮」などを見てみたい。

初回の修了確認期限の設定方法

 上の資料によると、最初の修了確認期限は以下のように設定されるようだ。

平成23年3月31日において、それぞれ満35歳、45歳、55歳である旧免許状所持者
⇒ 修了確認期限 平成23年3月31日

 そして翌年以降、「24年3月31日において、満35歳、45歳、55歳は平成24年3月31日…」と続いていく。こうすることで、ある年の受講対象者数を一定にする目的があるという。なお最初の期限が23年なのは、受講受付期間を十分に確保するため21年の制度開始から2年の猶予をみるとのこと。

ペーパーティーチャーへの配慮

 基本的に講習を受けられるのは現職の教員や教員内定者等に限られるため、ペーパーティーチャーは免許状更新講習を受講できない。その結果、有効期間の更新や更新講習修了確認を受けることができず、免許が失効することになる。

 ただし、免許が失効してしまった人も教員を志すことが考えられるため、講習を修了していないことのみをもって採用試験で不合格にすることなどがないよう教育委員会等に配慮を促すとのこと。

 また、講習を受けさえすれば免許の再授与を受ける可能性が高いであろうから、民間企業へ提出する履歴書には何らかの形で記述ができることを周知していくようだ。

この記事は、『きょういくじん会議』の記事を移転して掲載しているため、文中に『きょういくじん会議』への掲載を前提とした表現が含まれている場合があります。あらかじめご了承ください。
コメントの一覧
7件あります。
    • 1
    • りんご
    • 2008/1/12 9:01:01
    私は教育のスペシャリストとして、教員は研修を続けることが必要だと思います。講習の内容がどんなものか心配です。
    • 2
    • 宇賀早苗
    • 2008/1/12 9:59:57
    現職教員の1人として、免許更新、なんだか無駄な労力のように感じます。それより、上級免許取得(専修免許)推進などの方が、諸外国との専修免許保持者の差をうめるという点からも、意味があるのではないでしょうか。
    • 3
    • キューピー
    • 2008/1/13 8:20:48
    私も、りんごさんと同様、教員は日々研修をするべきであると考えています。でも他の雑務でなかなか・・・。しっかり研修できるなら免許更新制度もいいなあと思います。ただし、やはり研修内容がある程度、今の(これからの)本務に関することであって欲しい。選択できるといいと思うのですが。
    • 4
    • 名無しさん
    • 2008/1/13 23:54:25
    教員にとって研修は義務のはずです。
    それができない人には必要なのでは・・・。
    • 5
    • sakura
    • 2008/1/26 12:23:52
    多くの教員は、本当にそんなにたくさんの公費【数十億円】をかけて、免許の更新という義務研修をしないと自分の仕事に関わる研修をもしていないのでしょうか。自費での県外研修にたびたび出かけている私は不思議に思います。私の周りにも、そういう教員仲間が多いのですが・・・。
    • 6
    • neko
    • 2008/2/14 10:19:50
    研修を受ける教員と受けない教員の違いは何でしょうか?

    教員には、常に最先端の情報を仕入れて、レベルの維持をしていく意識を持って欲しいです。

    日本は人的資源しかない国なんですから。
    • 7
    • sakura
    • 2008/3/2 13:21:35
    私は、現場(学級)から離れることなく、専修免許を取得したいと、某私立大学大学院の通信教育課程に申し込みをしました。来年度から大学院で学べることを楽しみにしています。教員の免許更新も、是非教員が現場から離れない方向をも探ってほしいと切望します。教員は、現場でやらなきゃ意味がないのですから。
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