著者インタビュー
新刊書籍の内容や発刊にまつわる面白エピソード、授業に取り入れるポイントなどを、著者に直撃インタビューします。
子どもが思考し、判断し、表現する楽しい英語授業をつくろう!
大阪樟蔭女子大学教授菅 正隆
2018/3/6 掲載
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菅 正隆かん まさたか

大阪樟蔭女子大学教授。1958年岩手県北上市生まれ。大阪外国語大学卒業後、大阪府立高等学校教諭、大阪府教育委員会指導主事、大阪府教育センター主任指導主事、文部科学省初等中等教育局教育課程課教科調査官・国立教育政策研究所教育課程研究センター教育課程調査官を経て、2009年4月より現職。文部科学省教科調査官時代、日本初の小学校外国語活動導入の立役者。英語授業研究学会理事。

―2018年4月からの移行期用の新教材“We Can!”が公表・配布されました。新年度からの新しい外国語の授業づくりに向けて、本書はどのように活用できるでしょうか。

 多くの学校では、4月からスタートする授業のカリキュラムを完成または作成中の頃かと思います。“Hi,friends!”についてはこれまでの経験を生かせますが、“We Can!”を使った指導は初めての経験です。しかも、“Hi, friends!”よりも内容が高度で、指導に困難を来すことも予想されます。そこで、本書を活用いただき、“Hi,friends!”との関連性や誰でも無理なく指導できる術を知っていただき、“We Can't!”にはならないように努めていただきたいと思います。特に、すべてを教え込もうとはせずに、本書にあるポイントを重点的に指導することで目標が達成できることを知っていただきたいと思います。

―本書には授業づくりに役立つ全70時間の学習指導案だけでなく、評価にも役立つ情報が掲載されているそうですが、実際に何が収録されているのでしょうか。

 指導と評価の一体化が謳われて久しくなりますが、学習指導案例と本書の「指導要録記入例&通知表文例集」「振り返りカード」、そして「評価補助簿」などを一連に確認していただくことで、指導の在り方や、子どもたちへのフィードバック、2020年度からの教科化にともなう評定での評価の考え方、及び移行期間に文言で示す指導要録や通知書の書き方が具体的に見て取れるようになっています。

―新教材には“Hi,friends!”も合本で収録されています。“Hi,friends!”と合わせて指導をする際にはどのような書籍が役立つでしょうか。

 関連図書として「成功する小英シリーズ」の中の特に『4 指導要録記入例&通知表文例が満載! 外国語活動評価づくり完全ガイドブック』『5 外国語活動を徹底サポート!“Hi, friends!”指導案&評価づくりパーフェクトガイド』がお奨めです。また、指導に当たっては『アクティブ・ラーニングを位置付けた小学校英語の授業プラン』も指導力向上には欠かせない一冊です。

―2020年度、教科「外国語」の完全実施に向け、移行期において、現場の先生方にはどのようなことが求められてくるのでしょうか?

 大きな課題は、外国語活動・外国語の授業時間の確保です。1コマ(45分)を十分に確保できない場合や指導の効果を最優先にした場合、モジュール(短時間学習)の活用も効果的です。そこで、『3年生からできる!モジュールを取り入れた外国語活動START BOOK』が参考になります。

―全国で、外国語を教える小学校の先生方に一言お願いします。

 はじめから無理して取り組まず、2年間かけてじっくりと指導力の向上に努めることです。「自分にとって楽しい授業とは何か」「子どもたちにとって楽しい授業とは何か」を考えながら、例え失敗してもめげずに、一歩一歩前進していけばよいのです。子どもたちのスキル(技能)向上や英会話だけの授業ではなく、子どもたちが思考し、判断し、表現する楽しい授業をつくっていただければと思います。

(構成:木山)
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