熱中しているうちに、自然と自分で英文を作って口にしたり聞き取ったりするようになる、そんなゲームです。カルタ形式のゲームや、多人数が前に立って行う集団ジェスチャーゲームや伝言ジェスチャーなど、内容はさまざまです。
喜んでくれています。外来語として聞き知っている言葉を多く取り入れたこと、一人じゃなく、みんなでするから恥ずかしくないこと、ルールが単純ですぐに理解できること、英語力だけでなくトンチや日本語力、瞬発力などが勝敗の分け目になることなどが、英語に対する垣根を取り除き、子どもたちの「心の安全保障」になっているようです。リラックスして、楽しんでいます。時にはクラスが爆笑に包まれます。
中学に進学したとき、聞いてやろう、話してみようという態度が育ちます。
英語学習で知識、技能を教えることは大事ですが、もっと大切なことがあると私は考えています。それは、「聞き取れた言葉やキーワードを拾い集めて、それを頭の中でつなぎ合わせるのが英語を分かる、ということなのだ。全部分からなくてもいいんだ」という気づきです。それを具体化したのが、小学校英語楽々教材シリーズです。
1巻では、この気づきにつながるリスニングクイズ。2巻と3巻にはそれぞれ、大事なことだけに厳選した発音と、英文作りの知識と技能を収録しました。
本書には、「英語の世界に旅立つきみたちへ」というメッセージシートも収録しました。「これまでとばしてきた部分には、どんな言葉が入るのか。そして、それらはどんな働きをするのか、ということを中学で学びます。お楽しみに」といった内容です。
自作のフラッシュカードとカルタカードです。ゲームは、これらのカードを印刷すればほぼ準備完了、というふうにしました。毎週英語の準備に時間を取られるのは大変ですから、一手間かけてラミネートをしてしまえば、最低限の準備で、最大限の効果です!
わたしは、小学校のうちにまずこれだけは、という知識と技能を厳選し、逆にこれまで当たり前として教えられてきた内容も、意思疎通に必要かどうかという観点で後回しにできるものは、思い切って省く英語教育を提唱しています。
子どもたちに英語を教えるには、まず先生方一人一人が「これなら教えたい!」と納得する必要があります。既刊の2冊と本書をうまく組み合わせてお使いいただくことで、そのお手伝いをできるのではないか、と考えています。
特に「気持ちや様子などを表す文」で、It's hot! noisy! good!でやってみた後、それをヒントに表現をもっと膨らませて、It's pretty! It's fun! It's tasty! などなど。ゲームで競い合ってるうちに、すっかり身について感情がすぐに英語で表現できるようになりました。教えるのでなく自然に定着させる。。指導する側にとっての「気づき」をありがとうございました!