発達障害のある子どもに処方されるお薬のはなし
- 開催地域
- オンライン
- 日程
- 2025/8/24(※要申込:8/22まで)
- 主催
- 神奈川LD協会(公益社団法人神奈川学習障害教育研究協会)
- 講師
- 広瀬 宏之 先生(横須賀市療育相談センター 所長・小児精神神経科医)
- 参加対象
- 幼児・保育/小学校/中学校
- ジャンル
- 特別支援教育/学級経営/学校経営
会場
- 名称
- Zoom
<講師からのメッセージ>
毎年恒例のお薬のお話です。最初に発達支援の概要について話をして、その中で医療や薬がどんな役割を担えるか、お伝えしていきたいと思います。特に筆者が普段から使っている薬について、具体的な話題を盛り込んでいきます。
ところで、医療者ではない支援者になんで薬の話をするのでしょうか?
身体疾患の場合は、医師と患者で薬の話題はほぼ完結します。薬の対象となる症状と、薬の効果判定が比較的はっきりしていて、患者さんの変化がすぐに自覚できるからです。効いたか効かなかったか、比較的すぐにわかるのです。
精神疾患もそうですが、発達障害の場合は、何を薬物療法の対象にするか、悩ましい部分があります。多動に対してお薬を使うか否か、本人の行動だけでなく、環境も含めた様々な要因を見極めないと判断ができません。薬物療法の効果についても同様です。本人も家族もそして園や学校での支援者も含め、関係する皆さんの意見を聞かないと、薬物療法の適応や効果発現について、方向性を出すことが難しいのです。なので、支援者の皆さんに薬物療法について知っておいてもらうことはとても重要なのです。
一旦お薬を始めたら一生続けなければいけないのでしょうか?いや、そんなことはありません。子どもは発達します。最初は薬の力を借りて行動や感情の安定化を図る必要があったとしても、発達の力により、そのうち子ども自身の力で、行動や感情の安定化が達成されます。無論、そのためには子どもの凸凹にあわせての環境設定が不可欠になります。なので、やはり支援者の皆さんに薬物療法について知っておいてもらうことが、重要になってくるのです。
当日は、そんなお話をしていきたいと思います。
【ごあんない】
単発での参加も可能ですが、同日午後のセミナーと併せて受講していただくと理解が一層深まります。
<担当講師>
広瀬 宏之 先生(横須賀市療育相談センター 所長・小児精神神経科医)
▼講師プロフィール
1995年に東京大学医学部卒業。同小児科・大学院、国立成育医療センターこころの診療部、米国フィラデルフィア小児病院などを経て、2008年より現職。2015年から放送大学客員講師兼務。医学博士、小児神経専門医、小児精神神経学会認定医、子どものこころの専門医。著書に『発達障害支援のコツ』、『発達障害支援の実際』、『発達・子育て相談のコツ』、『発達障害のある子育て』、『発達障害診療の手引き』『「ウチの子、発達障害かも?」と思ったら最初に読む本』、『もしかして、アスペルガー?と思ったら読む本』、『自閉症のDIR治療プログラム』(翻訳)、『こころの病への発達論的アプローチ』(監訳)、『発達障害とのかかわり』(神田橋條治氏との共著)など。
内容や申込方法などの詳細はこちらをご確認ください。
https://form.dr-seminar.jp/lps/asgzdk/kanagawald_summer2025_information
毎年恒例のお薬のお話です。最初に発達支援の概要について話をして、その中で医療や薬がどんな役割を担えるか、お伝えしていきたいと思います。特に筆者が普段から使っている薬について、具体的な話題を盛り込んでいきます。
ところで、医療者ではない支援者になんで薬の話をするのでしょうか?
身体疾患の場合は、医師と患者で薬の話題はほぼ完結します。薬の対象となる症状と、薬の効果判定が比較的はっきりしていて、患者さんの変化がすぐに自覚できるからです。効いたか効かなかったか、比較的すぐにわかるのです。
精神疾患もそうですが、発達障害の場合は、何を薬物療法の対象にするか、悩ましい部分があります。多動に対してお薬を使うか否か、本人の行動だけでなく、環境も含めた様々な要因を見極めないと判断ができません。薬物療法の効果についても同様です。本人も家族もそして園や学校での支援者も含め、関係する皆さんの意見を聞かないと、薬物療法の適応や効果発現について、方向性を出すことが難しいのです。なので、支援者の皆さんに薬物療法について知っておいてもらうことはとても重要なのです。
一旦お薬を始めたら一生続けなければいけないのでしょうか?いや、そんなことはありません。子どもは発達します。最初は薬の力を借りて行動や感情の安定化を図る必要があったとしても、発達の力により、そのうち子ども自身の力で、行動や感情の安定化が達成されます。無論、そのためには子どもの凸凹にあわせての環境設定が不可欠になります。なので、やはり支援者の皆さんに薬物療法について知っておいてもらうことが、重要になってくるのです。
当日は、そんなお話をしていきたいと思います。
【ごあんない】
単発での参加も可能ですが、同日午後のセミナーと併せて受講していただくと理解が一層深まります。
<担当講師>
広瀬 宏之 先生(横須賀市療育相談センター 所長・小児精神神経科医)
▼講師プロフィール
1995年に東京大学医学部卒業。同小児科・大学院、国立成育医療センターこころの診療部、米国フィラデルフィア小児病院などを経て、2008年より現職。2015年から放送大学客員講師兼務。医学博士、小児神経専門医、小児精神神経学会認定医、子どものこころの専門医。著書に『発達障害支援のコツ』、『発達障害支援の実際』、『発達・子育て相談のコツ』、『発達障害のある子育て』、『発達障害診療の手引き』『「ウチの子、発達障害かも?」と思ったら最初に読む本』、『もしかして、アスペルガー?と思ったら読む本』、『自閉症のDIR治療プログラム』(翻訳)、『こころの病への発達論的アプローチ』(監訳)、『発達障害とのかかわり』(神田橋條治氏との共著)など。
内容や申込方法などの詳細はこちらをご確認ください。
https://form.dr-seminar.jp/lps/asgzdk/kanagawald_summer2025_information