研究会情報
全国の研究会開催スケジュール満載!最新の教育技術をライブで体験して、授業力アップにお役立てください。
発達障害における二次障害の理解と対応
開催地域
オンライン
日程
2025/8/4(※要申込:8/2まで)
主催
神奈川LD協会(公益社団法人神奈川学習障害教育研究協会)
講師
宮本 信也 先生(筑波総合クリニック 小児科医・筑波大学 名誉教授)
参加対象
小学校/中学校/高校・大学・その他
ジャンル
特別支援教育/学級経営/学校経営

会場

名称
Zoom

特別支援教育士(SENS/SENS-SV)資格更新ポイント対象セミナー
※特別支援教育士(SENS/SENS-SV)有資格者は、本セミナーを受講されると更新ポイントが認められます。

<講師からのメッセージ>
発達障害のある子どもへの対応においては、二次障害を生じないようにすることが大切と言われることが少なくありません。発達障害における二次障害とは、発達障害と関連するストレスへの適応が破綻している状態ということができるでしょう。ただし、ADHDの子どもが授業中に他のことをしていたり、離席をしたりするなど、本来の発達障害特性だけで説明できる状態は、二次障害には含めません。

二次障害でみられる問題は、大きく外在化問題と内在化問題に分けることができます。外在化問題とは、こころの不安定さが行動として現れているもので、その行動は暴言や暴力など、攻撃性を含むことが少なくありません。自身の気持ちの不安定さや感じていることを意識しておらず、外在化行動に関する自分の気持ちや考えを言葉で説明できないことが少なくありません。例えば、興奮して暴れてしまう子どもに、その理由を尋ねても、『むしゃくしゃするから』など興奮した感情を述べるだけになってしまうなどです。内在化問題とは、こころの不安定さを自ら抱え込み思い悩んでいる状態です。行動面、精神面、身体面など、現れ方は多様です。行動面では不登校などそれまでしていたことをしなくなる状態が、精神面では不安や気持ちの落ち込みなどが、身体面では痛みや体調不良の訴えが、それぞれ見られる状況が少なくありません。自分の気持ちの不安定さや感じていることを意識しており、上手に関わっていくと自身のつらさを言語化できることも少なくありません。

このセミナーでは、発達障害における二次障害について、その特徴と対応の考え方について解説します。

<担当講師>
宮本 信也 先生(筑波総合クリニック 小児科医・筑波大学 名誉教授)

▼講師プロフィール
青森県弘前市出身。金沢大学医学部卒業。医学博士。自治医科大学小児科入局、同助手、講師、筑波大学心身障害学系助教授、教授、附属聴覚特別支援学校校長、附属特別支援教育研究センター長、副学長、白百合女子大学発達心理学科教授、副学長を歴任。2023年3月に大学教員生活を終え、現在は、子どもの心の診療に従事している。専門は、発達行動小児科学。趣味は、山歩きと日本各地の銘酒巡り。『愛着障害とは何か』(エンパワメント研究所)、『アスペルガー症候群・高機能自閉症の本−じょうずなつきあい方がわかる』(主婦の友社)等著書・論文多数。

内容や申込方法などの詳細はこちらをご確認ください。
https://form.dr-seminar.jp/lps/asgzdk/kanagawald_summer2025_information