研究会情報
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性的虐待・DV(ドメスティックバイオレンス)の理解と支援:ロールプレイによる面接付き
開催地域
神奈川県
日程
2020/8/18(※要申込:8/17まで)
主催
神奈川LD協会(公益社団法人神奈川学習障害教育研究協会)
講師
山本恒雄先生(愛育研究所 客員研究員・NPO法人「性暴力救援センター・大阪SACHICO」理事)
参加対象
幼児・保育/小学校/中学校
ジャンル
人権教育/その他教育/その他
8月18日(火) セミナーコード403 / 研修室121−123(12階) アドバンス講座


性的虐待・DV(ドメスティックバイオレンス)の理解と支援:ロールプレイによる面接付き

10:00-11:15 
講義1      
逆境的小児期(DV問題を含む)の体験・子どもの性暴力被害の理解
11:30-12:45
講義2
家庭内性暴力の兆候と発見・ケアの考え方(DV問題との関連を含む)
13:45-15:00
実技練習
子どもから話を聴く ロールプレイによる練習
15:15-16:30
講義3
学校における家庭内性暴力への対応:児童福祉との連携







Invited Speaker 山本恒雄先生(愛育研究所 客員研究員・NPO法人「性暴力救援センター・大阪SACHICO」理事)


山本先生からのメッセージ

 子どもの性暴力被害の実態については、まずその潜在率の高さに特徴があります。家庭内で起こる子どもへの性暴力は、一般に性的虐待と呼ばれていますが、他の虐待と性的虐待は大きく違います。それは、いわゆる「子ども虐待」が、保護者の養育における親子関係の不調に核があるのに対して、家庭内性暴力は、性加害・性的搾取という、養育動機とは異なる加害性が核になっていて、家庭においても多様な加害者がいる点です。また多くの性暴力・性的搾取が支配の対人構造の中で生じる現象であること、家庭においてはDV問題との関連が特に深いことが分っています。養育者が加害者である場合には、この観点からの問題の理解が重要です。

 それは、子どもの非行問題や性産業による権利侵害と搾取の問題、さらには様々な形での性犯罪問題にもそのままにつながっています。この点で最近、刑法改正に重要な動きがありましたが、残された課題もたくさんあります。

 このセミナーでは、子どもが毎日の生活をおくる重要な居場所である学校において、子どもの性暴力被害について出来ること、気づいておくことは何か、発見と対応、特に児童相談所への通告と対応体制についても紹介したいと思います。

 そこでまずは、子どもの変化や異変に気づくこと、つまり家庭内性暴力・性的虐待の兆候と発見の課題を理解していくことです。それは単に初期の発見だけでなく、重大な権利侵害である性暴力の被害によって傷ついた子どもへのケアの考え方、激しいストレスによる過覚醒反応への対応とコミュニケーションの持ち方にもつながっていく事柄です。

 午後は、初めて何かを語り出そうとする子どもから、情報汚染せずに、自発的な開示、子どもの話を正確に聴く技術についても、ロールプレイを通じて紹介したいと考えています。よろしくお願い申し上げます。

【山本恒雄先生のプロフィール】2008年まで33年間、大阪府児童相談所で心理判定員(現・児童心理司)、青少年相談担当児童福祉司、健全育成課長、次長兼虐待対応課長として勤務。2008年より社会福祉法人恩賜財団母子愛育会・日本子ども家庭総合研究所部長として厚生労働省等の科学研究や調査事業に従事。全国児童相談所における性的虐待対応ガイドライン2011年版の策定や司法面接のトレーニング等を担当。2015年より現職。その他、日本子ども虐待防止学会常務理事、虐待防止協会理事、厚生労働省児童福祉審議会委員、法務省法制審議会臨時委員などとして活動中。

※申込方法等の詳細については、当協会HPをご覧下さい。
http://www.246.ne.jp/~kanald/