研究会情報
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発達障害のある子とその親の支え −医学的基礎と児童精神科臨床から学ぶ− 
開催地域
神奈川県
日程
2020/7/25(※要申込:7/24まで)
主催
神奈川LD協会(公益社団法人神奈川学習障害教育研究協会)
講師
岡田 俊先生(国立精神・神経医療研究センター 精神保健研究所 知的・発達障害研究部 部長)
参加対象
幼児・保育/小学校/中学校
ジャンル
その他/特別支援教育/幼児教育
7月25日(土) セミナーコード205 / 研修室121−123(12階) アドバンス講座


発達障害のある子とその親の支え −医学的基礎と児童精神科臨床から学ぶ− 


10:00-11:15 講義1 発達障害のある子の育ちと心の発達を考える
11:30-12:45 講義2 発達障害のある子の親を理解し養育を支える
13:45-15:00 講義3 発達障害のある子の心の不調を理解する
15:15-16:30 講義4 発達障害のある子の個別的理解と支え・質疑応答


Invited Speaker 岡田 俊先生(国立精神・神経医療研究センター 精神保健研究所 知的・発達障害研究部 部長)


岡田先生からのメッセージ

 発達障害のある子は、幼少期の早い段階から脳の働き方に特徴があり、そのために物事のとらえ方や行動のパターンに違いがあります。そのため、その子の特性を知り、特性に応じた対応をとることが重要と言われてきました。

 しかし、ここで忘れてならないのは、発達障害のある子の「こころの発達」という心理的側面の理解です。発達障害という存在は、親の子育て、子の育ちに少なからず影響を与え、親子の分離、発達課題でのつまずき、自己有能感のはぐくみ、ひいては将来の自己実現に至るまで影響を与えます。そこに、うつや双極性障害などの気分障害をはじめとする精神疾患が合併する場合には、さらに自己像が揺れ動いたり、衝動的な振る舞いが増えることになり、二次障害のあり方はさらに複雑になっていきます。つまり、子どもたちの教育や発達支援にかかわる仕事に就いている私たちは、生物学的側面と心理学的側面、そして、その子と親、仲間、学校、地域社会など、さまざまな中で重層的に子の育ちをみていく必要があるのです。

 このセミナーでは、発達障害のある子の育ちを考え、その中で個別に対応していくためのケース理解の基本となる姿勢を参加される皆さんとともに学んでいきたいと思います。

【岡田俊先生のプロフィール】大阪府生まれ。児童精神科医。医学博士。臨床心理士。京都大学医学部卒業後、同大学医学部附属病院精神科神経科入局。その後、光愛病院、京都大学大学院医学研究科博士課程(精神医学)、京都大学医学部精神医学教室助手、講師、名古屋大学医学部附属病院親と子どもの心療科講師、准教授を経て、2020年4月より現職。専門は、児童精神医学。著書は、『もしかして、うちの子、発達障害かも! ?』(PHP研究所)、『アスペルガー障害とライフステージ』(診断と治療社)ほか著書・論文多数。

※申込方法等の詳細については、当協会HPをご覧下さい。
http://www.246.ne.jp/~kanald/