研究会情報
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読み書きのプロセスの理解と見る力が弱い子どもへの支援:基礎編
開催地域
神奈川県
日程
2020/2/8(※要申込:2020/2/7まで)
主催
神奈川LD協会(公益社団法人神奈川学習障害教育研究協会)
講師
奥村智人先生(大阪医科大学LDセンター オプトメトリスト)
参加対象
幼児・保育/小学校/中学校
ジャンル
特別支援教育/指導方法・授業研究/その他
2月8日(土) ★セミナーコード906★ / 研修室121−123(12階) きほんのき講座


読み書きのプロセスの理解と見る力が弱い子どもへの支援:基礎編




10:00-11:15 講義1 読みのプロセスと見る力
11:30-12:45 講義2  書きのプロセスと見る力
13:45-15:00 講義3 発達障害の学習の問題・事例紹介
15:15-16:30 講義4と演習   まとめと理解度アップ演習




Invited Speaker  奥村智人先生(大阪医科大学LDセンター オプトメトリスト)



奥村先生からのメッセージ

 読み書きの苦手さの要因の一つに「見る力の弱さ」があります。見る力には、視力やその他の様々な視機能、視知覚・視覚認知、目と手の協応など様々な能力が関係しています。読み書き以外でも、「ボールをキャッチするタイミングがわからない」「黒板を書き写すのが苦手」「算数の図形の問題が苦手」「定規の目盛りが読みにくい」などのつまずきが「見る力の弱さ」と関係して表れる場合があります。

 見る力の弱さの改善には、ビジョントレーニングが有効です。しかし、読み書きの苦手さや様々なつまずきがすべて「見る力の弱さ」からくるものではありません。子どもに必要な支援を行うためには、読み書きの認知的なプロセスとその発達をしっかり理解し、それぞれの子どものつまずいている要因を把握した上で、オーダーメイドの支援を行うことが求められます。

 また、合理的配慮についても同じことが言えます。例えば、効果があると言われている既存の読み上げソフトなどもすべての読みの苦手さがある子どもに有効ではありません。「技法」や「教材」だけでは、支援者の自己満足になりかねないと考えています。

 このセミナーでは、講義や演習を通して、子どもたちの特性を捉える「目」と「知識」を身につけていただければと思います。なお、今回は、読み書きのプロセスや視機能・視覚認知に関する分野の研修を初めて受講される方を主な対象者として、「基本的な知識を体系的に学んでいただくための内容」で構成していく予定です。

【奥村智人先生のプロフィール】三重県出身。オプトメトリスト。特別支援教育士SV(SENS-SV)。American Academy of Optometry認定(FAAO)。米国パシフィック大学オプトメトリー修士および教育学修士課程修了後、現職。著書に『学習につまずく子どもの見る力−視力がよいのに見る力が弱い原因とその支援−』(明治図書、2010年)、『見る力を育てるビジョン・アセスメント−WAVES−』(学研、2014年)など。

※申込方法等の詳細については、当協会HPをご覧下さい。
http://www.246.ne.jp/~kanald/