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研究主任の大きな仕事として「一流の講師とつなぐ」ことがあげられます。一流の講師と学校をつなぐことで、学校は一気に活性化します。ぜひ、いろいろな手を活用して一流の講師と学校をつなげましょう。
一流の講師との出会い方
なによりも、研究主任が一流の講師を知らなければ、学校とつなぐなんてことはできません。
では、どのようにすれば「一流の講師」と呼ばれる人を知ることができるのでしょうか。
例えば、以下のようなものから、一流の講師の情報を掴んでいきましょう。
- 教育関連の書籍
- 教育関連の雑誌
- インターネット上に掲載されているセミナー情報
- SNSを含めたインターネット記事
いまや、様々なものを通じて、講師陣の情報を手に入れることができるようになりました。まずは、いろいろな情報にアンテナを高くもち、知ることからスタートしなくてはいけません。
講師には「当たって砕けろ」の精神でご依頼を
お呼びしたい講師の先生が決まった後、講師と学校をつなぐにはどうしたらいいのでしょう? 答えはいたって簡単かつシンプルなものです。「講師に来てほしい」とお願いをする、ただこれだけです。単刀直入に「学校へお越しいただけませんか」とお願いするのが講師を招く一番の近道です。
学校と講師をつなぐのは、「『来てください』と言えるかどうか」一つなのです。
もちろん、その講師の先生から「何を学びたいのか」という目的意識を研究主任はしっかりもつことが大切です。当たって砕けてもいいからお呼びしたい!と思えるくらい、研究主任は、その講師の先生についてより詳しく知っておく必要がありますし、その先生から何を学ぶことができるのかを深く検討する必要があります。
講師対応は事前準備が9割
以上のような経緯を踏まえて意中の先生にラブコールをし、いざお越しいただけるとなった際には、「当日お越しいただくまでに9割が決まる」という気持ちで事前のあれこれを行いましょう。特に、初めてお越しいただく講師の方の場合は「学校までの道のり」「所要時間」など、初めてお越しになる場合でもスムーズに到着していただくよう配慮も必要です。以下のようなメールで、不足なく講師の先生に情報をお伝えすることが大切です。
○○先生
おはようございます。
○○小学校の丸岡です。この度は本校研修会の講師をお引き受けいただきありがとうございます。
××××
××××。
○○先生のご指導のもと取り組めることが本当にうれしいです。校内で先生に御来校いただく日程を調整させていただきました。
以下の日程・内容でいかがでしょうか?<日程>8月30日(金)
<場所>
大阪市立○○(○○)小学校
大阪市○○区○○●丁目●番●号
最寄り駅 JR××線××駅もしくは××駅<研修会の予定>
◆5時間目 13時45分〜14時30分(45分間)
本校教師○○の授業 教材「※決まり次第お知らせさせていただきます。」
3年2組
◆6時間目 14時40分〜15時25分(45分間)
○○先生による示範授業 教材「※5時間目の3年2組と同教材で御授業していただければと思います。」
3年1組
◆放課後 15時50分〜(1時間程度)
講演会
「子どもの発言で深める『考え議論する道徳』を実現する授業方法の開発(1)〜授業の基本的な組み立て方〜」
あわせて「指導案」「教材」「その他必要な資料」を、当日の1週間前までに送付しておく必要があります。授業を実際にしていただくのであれば、教材の送付はもっと早い方がよいでしょう。
事前に送付する資料や情報にもれがないこと、これは研究主任の何よりも大切な仕事です。