普段ご多忙な先生方に、生徒もなるほど！と言うような授業のネタとなりそうな番組をいくつか紹介いたします。夏休みを期に、視聴なさってはどうでしょうか。

社会の実態を見せたい！

　NHKで7月から放送が始まる「ドキュメント72時間」は、ある一箇所に焦点をあて、その場所で起こる出来事やその場所を訪れる人々を72時間取材し30分に構成したというドキュメント。記事執筆時点では未放映ですが、今まで「一つの場所」に焦点を当てたドキュメンタリーというのはあまり例がありません。また、個人が72時間同じ場所にい続けるということも現実的に難しいことです。その点、非常に興味深い番組だと言えるでしょう。
　第1回は、東北道のあだたらサービスエリアが舞台だそうです。

きれいな字を書かせたい！

　日本テレビ系列で放送されている朝の情報番組「PON!」の1コーナーでは、青山浩之先生による書写のコーナーが放映されています。字をきれいに書く要点を簡潔明瞭に説明しているところが、わかりやすく魅力的。番組サイトからは、最新放送分の字のなぞり書きワークシートもダウンロードできます。

歴史に興味を持ってほしい！

　一味変わった角度で歴史を切り取っている番組が増えています。
　NHKで放映されている「タイムスクープハンター」は、歴史上の偉人ではなく、市井の名もなき人々にスポットをあて、ドキュメンタリータッチで放送する歴史ドラマ。平安時代の回ではおしろい・鉄漿も再現するなど、時代考証もしっかりとしており、ドラマチックに歴史を擬似体感できる番組です。
　テレビ神奈川など地方局4局が作成している「戦国鍋ＴＶ」は、「なんとなく歴史が学べる映像をお届けする」というキャッチフレーズの、くだけた内容のバラエティ。音楽番組風に少年アイドルグループ「天正遣欧使節団」が歌を歌ったり、電話カスタマーセンターのようなところで山本勘助などの軍師が武将に戦術を指南するコーナーなど、ゆるゆると歴史の知識が少し身につく番組です。

新しい視点で物を見せたい！

　最後に紹介する「デザインあ」は、15分間番組ながらも、新鮮な驚きを与えてくれる番組です。日常生活で見逃しがちな物事を「デザイン」という視点で捉えなおし、そこに込められた工夫や知恵、新しいものの見方を「あ！」という驚きとともに学べる番組です。ちょっとした仕事の合間の気分転換としても、おすすめです。