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学校非公式サイト調査結果公表―文科省
kyoikujin
2008/5/2 掲載

 1日、文部科学省は「青少年が利用する学校非公式サイト(匿名掲示板)等に関する調査」の概要を公表した。ウェブサイトの調査や生徒へのアンケート結果を調査・分析することで、中高生のインターネットコンテンツ利用の実態を把握することが目的。

 ウェブサイト調査では、中高生が利用する学校非公式サイト数や書き込み内容に関する調査が行われた。サイト・スレッドの総数は38,260件(平成20年1月〜3月現在)で、うち87.6%が「2ちゃんねる」などの掲示板にスレッド(特定の話題の投稿の集まり)として掲載されたもの。特定の学校の生徒のみが閲覧できるサイトは858件、全国の中高生が閲覧できるものが1,931件だった。書き込み内容は、「キモイ」などの誹謗中傷語を含むものが50%だった。

 一方、アンケート調査は、群馬、兵庫、静岡の中高生1,522人より回答を得た。学校非公式サイトの認知度は、502人で33%。さらに認知している人のうち閲覧したことがあるのが354人で70.5%(回答者全体中では23.3%)、閲覧経験者のうち書き込み経験者は49人で13.8%だった。話題のフィルタリングについては、インターネットの危険性の説明を受けていると答えた生徒1,625人中1,390人(85.5%)が必要、またはある程度必要と感じているようだ。

 僅かに1,522人の回答ではあるが、23.3%と約4人に1人が閲覧経験者であることを多いとみるか少ないとみるかは意見が分かれるところだろうが、サイト・スレッド総数が38,260件という状況では対策を推進していく必要があるだろう。

この記事は、『きょういくじん会議』の記事を移転して掲載しているため、文中に『きょういくじん会議』への掲載を前提とした表現が含まれている場合があります。あらかじめご了承ください。
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