- きょういくじん会議

みなさんは、新年の挨拶に年賀状を利用する予定でしょうか?
年賀ハガキの発売が開始すると、年末が近いことを実感する方も多いのではないでしょうか。
時代とともに、年賀状のシステムも変化しています。最近では、年賀ハガキを買いに行ったり、ポストへ投函したりすることなく、相手へ年賀状を届けることもできるそうです。
JP(日本郵政グループ)が年賀状事業の一環として取り組んでいるのが、携帯電話やパソコンを使って、年賀状の作成〜発送まで手配できるウェブポや、ケータイPOSTというシステムです。
ウェブポ
オンラインで年賀状の作成から印刷、投函までできるシステム。デザインが豊富で、写真などの画像を入れることもできます。1枚ずつ、メッセージの内容も変えられるそうです。直筆で書き加えたい人には、自宅での受け取りも選べるそうですが、全てオンラインで発送の手配までできるシステムになっています。
ケータイPOST
携帯電話を使って、年賀ハガキをデザインし、印刷や投函の指定ができるシステム。こちらもウェブポ同様に、デジタルカメラや携帯電話で撮影した写真を入れることができます。携帯電話を使用するので、時間や場所を問わずに年賀状の作成ができることが特徴のようです。このシステムは、年賀状のほかに、バースデーカードなどの送付にも使えます。
ライフスタイルにあった年賀状を
手書きの年賀状に親しんできた世代にとっては、これらのシステムは味気ないものに感じられるかもしれません。しかし、年賀状を書く時間がないからということで遠ざかっている世代には画期的なシステムだと思います。ホームページで実際に案内を見てみると、デザインの豊富さや手配の手軽さが伝わってきます。
また、JPのホームページ内にある郵便年賀.jpというサイトでは、親子でできる年賀状作りを紹介しています。パソコンを使って作成するものや、身近なものを使って作成するエコ年賀状などがあります。エコ年賀状とは、牛乳パックや発泡スチロールでできるオリジナルスタンプ作りなど、身近なものを再利用して作成する年賀状のことです。子どもたちの発想次第で、ユニークな年賀状が作れるかもしれません。
私は、小学校の時にお絵かき教室に通っていました。そこでは、毎年、この時期になるとゴム板に干支などを描き、彫刻刀で彫って、版画の年賀状を作りました。最近はパソコンを使うことが主流になってしまい、思い返せば、私は小学生のころの年賀状が1番心がこもっていたような気がします。また、お正月は年賀状が届くのが楽しみで、郵便屋さんのバイクの音を合図に、外のポストへ走って見に行っていたことを思い出しました。親に届く年賀状の多さをうらやましく思うとともに、私も年を重ねるごとに増す自分宛の年賀状を見て、ちょっと大人な気分になったものです。
ライフスタイルが多様化する中、年賀状の形も様々に変化しています。年賀状に対する考えも様々ですが、それぞれにあった形を選べるのは魅力的だと思います。新年の挨拶をしようという気持ちを大切にしたいものです。また、年賀状は、日本の新年の迎え方を子どもたちに教える良い機会であると感じます。心のこもった年賀状を、子どもたちと一緒に作ってみるのはいかがでしょうか。