- 著者インタビュー
- 外国語・英語
外国語活動の時間にペアワークを取り入れると、友だちと英語を使ってコミュニケーションを取る練習がくり返し行えたり、子ども達が自分たちの話したいことを英語を使って表現する機会を作れたりします。ペアワークには自然と子ども達どうしのかかわり合いを活性化させる働きがありますから、自然と学級の雰囲気がよくなったり、子ども達のコミュニケーション能力が向上したりするのです。
小学校の外国語活動では、子ども達がのってくれば、中学生以上に盛り上がります。しかし同時に、中学校の何倍も人間関係に配慮したり、子ども達をやる気にさせる工夫が必要だとも感じました。そこで教師は、ペアワークを通して学級の人間関係づくりを進めるという視点を持つことが大切になると思います。ペアワークで、子ども達どうしのコミュニケーションを図りながら、学級の雰囲気作りをしていくことが成功の鍵だと思います。
消しゴムトーク
タイマーと消しゴム1個でできる子ども達から「もう1回やりたい!」の声が出ること必至! 準備も不要ですから、簡単にくり返し行えます。
インタビュービンゴ
ビンゴゲームを通して英語で自分の自慢をしちゃいます。知っているようで知らない友だちのことを知るいい機会になります!
カルタ
何回やっても飽きないカルタ。バリエーションを上手に使えば、ウォーミングアップとして毎回行っても学級が一気に英語モードに!
こちらの子ども達は、外国語にたくさん触れる環境にあることや、どんどん発音することから、英語もドイツ語もみるみる話せるようになるようです。小学生にカルタを行ったところ、非常に楽しそうに英語を発音し、実際に英語を使うことの大切さを再確認しました。ベルリンでも日本でも、実際に子ども達が英語を聞いたり話したりしながら、英語を身につけることが大切なようです。
小学校外国語活動は指導していると本当に驚きの連続でしたし、毎回の活動アイディアについては多くの先生方から様々なヒントをいただきました。本書が中学校の先生方にも小学校外国語活動の大変さやすばらしさを知って頂く機会になれば嬉しいです。また、小学校はもちろん、日本の英語教育が大きく変化している今、この本が子ども達のコミュニケーション力を高めようという熱い思いを持っていらっしゃる先生方を応援するものになれば幸いです。