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小中で理数・英語が大幅増―審議のまとめ(中教審)
kyoikujin
2007/10/31 掲載

 学習指導要領改訂について審議してきた中央教育審議会の教育課程部会は30日、ゆとり教育の見直しを柱とする「審議のまとめ」(中間まとめ)を大筋で了承した。8月末の時点で小中ともに授業時間数を1割以上増やすという方向は決まっていたが、この日のまとめで教科別の時間数が明らかとなった。

小学校

 小学校では週5日制は維持しつつ、週の授業時間を各学年1〜2コマ増やし、6年間の総時間数を278時間増とする一方で、総合的な学習の時間を150時間削減し、新設される外国語活動(仮称)と主要教科、体育に割り当てる。特に算数が現行の16.3%増、理科が15.7%増と理数系の充実が目立つ。また、外国語活動は5年生から導入され、年間35時間が割り当てられることとなった。

小学校(変更のあった教科のみ)
教科 現行 改訂後 増減
国語 1377 1461 84
社会 345 365 20
算数 869 1011 142
理科 350 405 55
体育 540 597 57
総合的な学習の時間 430 280 -150
外国語活動 0 70 70
総時間 5367 5645 278

中学校

 中学校でも小学校同様、週の授業時間を各学年1コマ増やし、3年間の総時間数を105時間増としつつ、総合的な学習の時間を190時間に削減。また、155〜280時間あった選択教科を1年生で廃止し、2〜3年生は総合学習に吸収することで授業時間数を確保し、主要教科と体育に振り分ける。中学校でも理科が32.8%増、英語が33.3%増、数学が22.2%増と理数と英語が充実する格好となった。また、体育についても、子どもの体力低下を受けて、小中ともに授業時間が増えることとなった。

中学校(変更のあった教科のみ)
教科 現行 改訂後 増減
国語 350 385 35
社会 295 350 55
数学 315 385 70
理科 290 385 95
外国語 315 420 105
保健体育 270 315 45
総合的な学習の時間 210
〜335
190 -20
〜-145
総時間 2940 3045 105

※選択教科は1年生は廃止され、2・3年生は各上限35時間までを総合学習の時間から振り分けられる。

この記事は、『きょういくじん会議』の記事を移転して掲載しているため、文中に『きょういくじん会議』への掲載を前提とした表現が含まれている場合があります。あらかじめご了承ください。
コメントの一覧
5件あります。
    • 1
    • 名無しさん
    • 2007/10/31 17:40:47
    算数増えてよかったです。どうみても国語より苦手が子多いです。
    • 2
    • 名無しさん
    • 2007/10/31 18:03:39
    理数が大幅増と言っても、小学校ではまだまだ国語がダントツですね。
    多過ぎやしないでしょうか・・・。
    • 3
    • 名無しちゃん
    • 2007/11/6 23:24:45
    一人一人に目が行き届かない授業が増えるより、小人数学級にしてほしい。いい意味で個性的な子どもたちが、わがままな子どもたちと言われているように思う。
    • 4
    • 名無しさん
    • 2007/11/7 8:13:19
    算数でも、たとえば問題の文章の意味が理解できないなど読解力不足と言われることがありますが、国語の授業数を増やせばすぐ読み取りの力がつくというわけでもないでしょうし、難しいですね。
    • 5
    • 名無しさん
    • 2007/11/7 17:39:21
    私が関わっている学校(に限らずうちの自治体)では算数の少人数クラスを実施していますが、担任が受け持つ普通のもともとの学級からして30人は多いと思います。目が行き届かない。
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