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日本の技術を守れ! ものづくり教育支援員が出張授業
kyoikujin
2007/10/1 掲載

 9月29日の産経新聞の記事によると、文部科学省は来年度から団塊の世代の技術者を「ものづくり教育支援員」に認定し、全国の小中高等学校で出張授業を行うことを決めたとのこと。想定している技術は機械製造・加工や旋盤、金属、窯業、木工、食品加工などのほか、伝統工芸も含まれる。

 日本の経済は戦後最長となる景気拡大を続けている。しかし、視線を先に向けると、団塊の世代が定年期にさしかかり、日本の経済発展を支えてきた熟練技術者の技術力をいかに引き継ぎ、発展させるかが大きな課題となっている。
 今回の試みは、直接技術指導を行い熟練の技を継承させるというよりも、子どものものづくりに対する意識を育てる、という目的が大きいようだ。

 少子高齢化社会の中で、絶対数が減少する若者に、ものづくりの技術を伝えていくためには、単発の取り組みではなく、若者がものづくりに携わる「仕事」そのものに魅力を感じられる社会を実現する必要がある。意識を育てるには息の長い取り組みが必要になるが、ものづくり教育支援員が子どもにものづくりへの関心を芽生えさせる多くのきっかけを与えてくれることを期待したい。

この記事は、『きょういくじん会議』の記事を移転して掲載しているため、文中に『きょういくじん会議』への掲載を前提とした表現が含まれている場合があります。あらかじめご了承ください。
コメントの一覧
2件あります。
    • 1
    • 名無しさん
    • 2007/10/4 18:04:20
    学校に出張にいくことでどこまで「ものづくり」の授業ができるのか疑問です。社会科見学のように子どもが工場とかに見にいく方がいい経験ができると思うのですが…。
    • 2
    • 白夜行
    • 2007/10/4 19:07:12
    なんだかデリバリー感覚で笑えますね。
    何年も蓄積された技術(現場の雰囲気、チームワーク)が、出前で継承されると本気で言ってるのでしょうか?
    「偉いさん」は授業の技術家庭科のようなイメージしか無く、いかに世間知らずか笑ってしまいます。
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