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中学生の「ものづくり」重視へ―中央教育審議会
kyoikujin
2007/9/13 掲載

 12日の産経新聞の記事によると、中央教育審議会の技術家庭科部会は12日、中学校の技術で、作物栽培や、ホームページ作成などを必修化させる検討素案をまとめたとのことだ。

 技術分野の学習については、これまでの審議で、

科学技術が発展し情報化が進展する中、ものづくりに関する経験や身の回りの技術的な製品の仕組みを知るといった経験が少なくなっており、日本のものづくりを支える能力、技術を安全に活用できる力の育成を目指すべき

などの課題が指摘されていた。これに対し同素案では、従来、選択としていた以下の学習内容を必修化し、ものづくりを重視した実践的な学習活動によって、実社会で技術を適切に活用する能力をはぐくむのがねらいだ。

  1. 材料や加工、設計などに関する技術
  2. エネルギーの変換や動力伝達などに関する技術
  3. 作物の栽培や生物資源の活用などに関する技術
  4. ネットワークやマルチメディア、プログラミングによる計測・制御、情報モラルなどに関する技術

 近年、経済のグローバル化の進展や、東アジア地域の経済の急成長に対し、日本の農業や製造業の国際的な競争力の低下が指摘されている。また、団塊世代の退職期を迎えた今、日本の産業を支えてきた、ものづくり技術の継承も重要な課題だろう。
 今回の検討素案が具現化し、このような大きな課題に少しずつでも貢献していくことを期待したい。

この記事は、『きょういくじん会議』の記事を移転して掲載しているため、文中に『きょういくじん会議』への掲載を前提とした表現が含まれている場合があります。あらかじめご了承ください。
コメントの一覧
2件あります。
    • 1
    • 名無しさん
    • 2007/9/15 0:19:23
    昔ながらの「技術科」とは随分ちがうのですね。
    • 2
    • 名無しさん
    • 2007/9/17 13:34:18
    >1
    2002年に大分変わりましたがな。
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