「ひらがな読み調べ」から発展させた子ども支援室の取組〜ことばを育むプログラムの推進〜 がテーマです。
市内の小学校1年生に対して実施している「ひらがな読み調べ」の結果と、その後の取組として「ことばを育むプログラム」を考案しました。子どもたちが楽しく遊びながらことばに親しむ教材として「拗音かるた」や「あそぼ」などの教材をつくり実践しています。
受賞理由として「幼児から児童期のことばの指導に焦点をあて、保育園、幼稚園、学校、家庭などが連携して、発達に沿った指導を展開し、子どもたちの学習活動の基盤を支える活動を実践している。」という評価をいただきました。
市内の小学校1年生全員(3年生の1部)を対象に、袋井市版「ひらがな読み調べ」を実施しています。これは、鳥取大学の小枝達也先生のRTIモデルを参考にした読みのアセスメントです。
第1回を7月に実施し、読みの状態を「読み誤り数」と「読み時間」で確認しています。その後、10月と2月にも実施して経過をみています。
アセスメントから始まる支援としては、結果を見ながら担任の先生と子どもの個別な対応について話し合っています。また、保護者向けの学習会「すくすくステップ」も開催しています。
子ども支援室では「きらっと✰シート」と呼んでいます。「行動チェックシート」には幼稚園版と小学校版があります。
5月から6月の園訪問や学校訪問に合わせて、担任の先生方にクラスの子どもをみて記入していただき、これを基に参観しています。参観後は、個々の教育支援や配慮について詳しく話し合いをもっています。
計画的な参観は年2回あり、子ども一人一人の変化をみることができます。
次の3点が挙げられます。
- 記録することでもう一度、一人一人の様子やクラス全体の状態を把握することができます。
- 子どもが「みんなと同じことができない」という視点から、子どもが「どこで困っているのか、どこがやりにくいのか」と、子ども側からみることができます。ここが支援のスタートです。
- クラス全体を見たとき、時として、1つの項目にチェックが多いなど、先生自身が気になっている項目が見えてくることがあります。
子どもたちには無限の成長の可能性があります。その成長のためには、先生方の丁寧な関わりとあたたかな言葉かけが必要です。特にやりにくさをもっている子どもたちには、その子に合わせた対応や配慮が不可欠です。先生方のあたたかな指導や教育で安心感が生まれ、大きな力になっていきます。一緒にやっていきましょう。
是非、本を読んでいただき、ご感想をお聞かせください。
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- 塚
- 2014/12/17 6:30:13
小林さん。ご著書、毎日少しずつ読んでいます。教育実践の場にはいませんが、とても刺激を受けています。