
- 著者インタビュー
- 教師力・仕事術
先生方が学び続けるためには、学び続けるための根拠となる理論とそれを実践にいかすためのヒントが必要です。それもいたずらに労力をかけるのでなく、忙しい毎日の中でも楽しく効率的にやれることが大切です。したがって、本書では、忙しい毎日を過ごす先生方が、楽しく理論と実践を往還できるようにまとめられています。(第2章担当 水落芳明)
一番大切なのは、本気で考える子どもの姿を引き出すことではないでしょうか。そのために、探究心を持続させる単元づくり、本気で考えたくなる発問、学び合う仲間とのコミュニケイティブなかかわりの組織が、授業づくりのポイントであると考えます。仲間と一緒に学ぶ喜びを実感しながら学力を身に付けてほしいですね。(第3章担当 佐藤多佳子)
授業の多くは、教科書教材をそのまま用いて授業を展開しています。しかしながら、結果として「学習意欲」がもっとも深刻な状況であることを考えると、教材に手を加えて、子どもたちを引きつけるようにアレンジすることも一つの方法です。ちょっとしたアレンジでも授業が劇的に変わることがあります。(第4章担当 松沢要一)
子どもは今どのような状態にあるのか、次にどのような状態を目指すべきなのか。このことが明確に子どもにフィードバックされてこそ学力は高まります。その意味で、評価の本質はフィードバックといえます。優れた授業実践を特徴づける教師の手立ての多くは、正にこのフィードバックの具体的手法であるとさえ言えるでしょう。(第5章担当 岩ア 浩)
教師を取り巻く問題は、多岐にわたります。自分にとって一番必要な学びとは何かを知るために、自らの授業の振る舞いを冷静に自己分析する必要があります。そこで自らの授業風景をビデオ録画することをお勧めします。録画直後は冷静に見られませんので、数日たってから第三者的な目で見ると、課題が見えてきます。ここからが教師としての学びのスタートです。(第6章担当 桐生 徹)
「学力向上・授業力向上」の目的はどういうことなのでしょうか?学び続けることで教師の力量を高めることです。しかし、それは、教師自身のためだけでしょうか? 違いますね。それは、教師の力量に基づき、幼児・児童・生徒の様々な資質・能力をはぐくみ、子ども一人一人の「人生を生き抜く力」を高めるためです。学び続ける教師の力量形成とは、「すべては子どもたちのために」あるのです。 (第8章担当 木村吉彦)
