著者インタビュー
新刊書籍の内容や発刊にまつわる面白エピソード、授業に取り入れるポイントなどを、著者に直撃インタビューします。
学級づくりには、欠かしてはいけないキラー視点がある
山口県下関市立勝山小学校教諭福山 憲市
2014/3/18 掲載

福山 憲市ふくやま けんいち

1960年山口県下関市生まれ。広島大学卒業。下関市立勝山小学校教諭。現在、「ふくの会」というサークルを29年間継続。「ミスを生かす子ども達を育てる研究会」も組織し、ミス退治運動を進行中。主な著書に、『算数科「言語活動の充実」事例』『ミス退治事例集 授業づくりの成功法則』シリーズ『国語ミス退治事例集』シリーズ『算数ミス退治事例集』シリーズ(明治図書)、共著書に、『THE 学級開き』『THE 学級経営』(「THE教師力」シリーズ、明治図書)などがある。

―今回の書籍は、『学級づくり“仕掛け”の極意』ということで、先生が長年取り組まれてきた学級づくりのポイント、子ども達が伸びる“仕掛け”について、実際の場面・取り組みを例に挙げてまとめられています。本書のねらいと、そこに流れる先生の想いについて、教えて下さい。

 今年度は、初任者指導教諭という立場でした。4人の初任者に毎日、学級づくりについて話す機会がありました。話をすればするほど、学級づくりには欠かしてはいけない視点・仕掛けがあると強く意識したのです。本著には、その欠かしてはいけないと思った視点、キラー視点と呼んでいるのですが、48個の視点に絞り紹介しています。

―サブタイトルに「成功に導くキラー視点48」とあるように、先生は子ども達を伸ばす見とりを“キラー視点”として本書の中で数多く紹介されています。このキラー視点にはどういったものがあるのでしょうか。本書でも詳しく紹介されていますが、幾つか教えて下さい。

 例えば「主役・わき役」視点です。発表する子どもが主役としたら、聞いている子ども達はわき役。主役の子どもだけを褒めるのではなく、脇役の子ども達を同時に褒め続けることで、学級が大きく変わっていきます。その他の視点としては「しつこいくり返し」視点・「特別な日」視点・「二度確認」視点・「必ずありがとう」視点など、一年間持ち続けておきたいキラー視点を紹介しています。

―本書は「子どもがぐんぐん育つ!学級づくりの基礎を培うキラー視点」と「授業場面で鍛える!学級づくりに生きるキラー視点」の2章構成になっています。それぞれ学級や授業での具体的な“仕掛け場面”と取り組みが紹介されていますが、この“仕掛け”をより効果的にいかすポイントは何でしょうか?

 キラー視点は、単発に使用しても効果は薄いです。子ども達に仕掛けた場面で、キラー視点を連続的に、複合的に使用することで効果を発揮します。本著には、連続的・複合的な使用の仕掛け場面をいくつも紹介させていただきました。

―仕掛け場面の中では、先生がオリジナルに作成された資料やワークも豊富に紹介されています。この魅力的なワークなどの発想は、どういったところから生まれるのでしょうか?

 ワークを作りたいと思う瞬間には、大きく2つあります。一つは、目の前に困っている子どもがいた時です。学びに行き詰っている子がいると、その子が笑顔で取り組めるものを作りたい。そう強く思います。二つ目は、子ども達にもっと学びの面白さを伝えたいと思う時です。こんなことも勉強になるんだよという思いを込めてワークを作ります。

―最後に、読者の先生方へメッセージをお願い致します。

 新任指導教諭をさせていただいたことで、自分が話をしたキラー視点を、新任の先生がタイミングよく使い続けるとクラスが変わっていく姿を何度も見ました。ところが逆に、キラー視点の意識がないとクラスが崩れ始める兆候も何度も見ました。ぜひ本著を手にし、学級づくりの土台を今まで以上に強固なものにしていただけると嬉しいです。

(構成:及川)

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