- 特集 つまずきの背景要因を探る「謎解きアセスメント」
- 特集について
- 支援のためのアセスメント
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- アセスメントのための基礎知識
- (1)実行機能の発達
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- (2)運動の発達
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- (3)ことばとコミュニケーションの発達
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- (4)行動・社会性の発達
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- (5)読み・書きの発達
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- (6)数の発達や算数の学習
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- なぜつまずくのか? 謎解きは子供のために
- (1)[聞く]なぜ聞き漏らしが多いのか?
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- (2)[話す]なぜ一方的に話してしまうのか?
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- (3)[読む]なぜ勝手読みや行飛ばしをしてしまうのか?
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- (4)[書く]なぜ文字の形が整わないのか?
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- (5)[算数]なぜ簡単な計算でも指を使うのか?
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- (6)[注意・集中]なぜすぐに学習にあきてしまうのか?
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- (7)[多動・衝動]なぜ先まわりして発言してしまうのか?
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- (8)[社会性]なぜマイペースすぎて集団行動ができないのか?
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- (9)[対人]なぜ会話が上手にできないのか?
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- (10)[運動]なぜ物によくぶつかるのか?
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- (11)[運動]なぜコンパスで円が書けないのか?
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- (12)[日常生活]なぜ失くし物が多くいつも物を探しているのか?
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- 子供イキイキ・学習活動
- 【音楽】「できた!」が広がる音楽の時間
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- 【自立活動】保護者や外部機関と連携した自立活動
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- トピックス (第118回)
- 「論点整理」をキーワードで読み解く 次期学習指導要領の方向性
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- 子供とのかかわりを変える言葉選びのコンセプト・メイキング (第10回)
- 問い直しのためのコンセプト
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- ホワイトボード・ミーティング(R)でつくる「個別の指導計画」 (第10回)
- ホワイトボード・ミーティング(R)企画会議で指導計画を書くA
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- 心理学的テクニックを活用した子供の課題解決アプローチ (第10回)
- 生活習慣が乱れている子供
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- 〜【おすすめの心理学的技法】セルフモニタリング(自己監視法)〜
- 「ことばの教室」の担当になったら「ことばの遅れ」の指導 基礎基本 (第10回)
- 体を大きく動かそう
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- 知的障害者用教科書―星本―を活用した授業実践 (第10回)
- 【国語☆☆☆☆☆】「ぼくのカレーライス」(pp.74〜79)
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- 通常の学級の教科指導 個に応じた配慮 (第10回)
- 中学校理科における困難さへの支援
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- 学びの土台を育む運動あそび (第10回)
- コミュニケ―ション能力を育てる運動あそび
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- 子供を育む「手づくり教材」アイデア (第16回)
- [指先の動き]洗濯ばさみマッチング/[指先の動き]キャンディスティックで虹遊び
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- 特別支援学級の教室づくり&アイテム (第16回)
- 学習したことを生かせる表現活動と操作できるカード教材
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- 特別支援教育最前線―紹介します,わが県のホープ&エース (第46回)
- 群馬県
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- 編集後記
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編集後記
「なぜ、この子は文字が書けないのだろう?」「なぜ、友達をたたいてしまうのだろう?」「なぜ、何度言っても忘れ物が多いのだろう?」――特別支援教育に携わる教師が子供と関わる中で感じる“なぜ”には、その子なりの理由があります。本特集では、子供の行動の背後にある発達的・心理的な背景要因へ丁寧に目を向けることを通して、「教える」前に「みとる」ことの大切さを伝えます。
知的障害や発達障害のある子供たちは、日常の中で様々な“つまずき”を抱えています。そうしたつまずきを「困った行動」として表面的に捉えるのではなく、「この子が今、“何”に困っているのか」「“なぜ”そのような行動をとってしまうのか」「“どんな”支援を必要としているのか」を探ることが、特別支援教育の第一歩です。
本特集では、インフォーマルなアセスメント(@資料の整理、A面接、B観察)を中心に、現場で今日から使える子供理解の方法を紹介します。目の前にある資料をどう読み取るか、子供や保護者とどんな言葉でやりとりするか、授業の様子や休み時間の観察から何がわかるか。みとりの基礎となる具体的な視点やかかわりの工夫など、実践に即した内容を紹介します。
子供一人一人と丁寧に向き合い、その子の「わからなさ」や「やりづらさ」に寄り添うことで、信頼関係が生まれ、指導の手立ても見えてくるのではないでしょうか。子供の姿を深く“みとる”ことで、「この仕事は面白い」「もっと知りたい」と感じられるようになってきます。それが、特別支援教育の醍醐味です。今回、そのような醍醐味をお伝えすることで、どっぷりと特別支援教育に浸っていただきたいと思います。
子供が少しずつ「わかる」「できる」を実感し、自信を取り戻していく姿を、共に支えるために。本特集が、その第一歩となることを願っています。
北海道教育大学札幌校 /山下 公司
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明治図書
















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