特別支援教育の実践情報 2012年7月号
「わかる!できる!」が実感できる授業づくり〜わかる喜びが子どもの意欲を引き出す〜

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特別支援教育の実践情報 2012年6・7月号「わかる!できる!」が実感できる授業づくり〜わかる喜びが子どもの意欲を引き出す〜

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ジャンル:
特別支援教育
刊行:
2012年5月17日
対象:
小・中
仕様:
B5判 78頁
状態:
絶版
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目次

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特集 「わかる! できる!」が実感できる授業づくり〜わかる喜びが子どもの意欲を引き出す〜
特集について
宮崎 英憲
概論【子どもの学習意欲を引き出す学びをつくるために】
1 発達障害のある子の「学びを支える」通常学級での授業の工夫
小貫 悟
2 知的障害児の学習意欲を高めるための14のポイント
関戸 英紀
〈実践〉【子どもの“興味・関心”にせまる授業づくり】
1 どの子も活躍し、自分から取り組んだ単元「ころころ どっかーん ボウリング!」の実践
服部 俊治
2 働くことの楽しさがわかる作業学習〜わかるとできる,できると楽しい,楽しいと続けられる〜
西澤 亨一
3 特別支援学級(知的固定)の俳句指導
松本 芳明
4 「できた!わかった!」が感じられる授業を
大矢 ひろみ
〈実践〉【目的・目標や課題達成感にせまる授業づくり】
5 書きたい! わかる! 書けた! 低学年における説明文の指導
栗原 光世
6 通常学級における協同学習によるユニバーサルデザインな授業
金子 由美
7 子ども一人一人がメタ認知を育てる中学校数学の通常学級の授業づくり
岡坂 憲一
〈実践〉【学習意欲を引き出す支援ツールや教材・教具の工夫】
8 携帯電話を用いた買い物行動の形成〜絵カードアプリを活用して〜
二宮 綾子
9 マルチメディア・デイジー教材を活用して
原田 浩司
10 驚くほどの計算量 ゲーム形式で練習問題
新谷 洋介
楽しく学ぶ簡単手作り教材 (第20回)
〈水運び〉こぼさず慎重に
象の会
授業がはずむ「おすすめアイテム」 (第87回)
コンパクトで多機能! 多目的ポータブルアンプ2
亀田 長治
提言
読みに困難のある児童・生徒にとってのデジタル教科書の有効性
石川 准
アイデアいっぱい・誰にでもできる指導法
紙折り戦隊 オレンジャー
伊藤 健太郎
〜子どもの様々な発達段階に対応する教材教具の開発〜
運動会での「かっこいい指揮」
原 康行
〜ソーシャルストーリーと手順書を用いた自立的・主体的な行動の支援〜
授業を面白くする手づくりグッズ
かんたん★便利に作れる補助具
八木 郁朗
簡単に作れる!パイプ製織り台
藤原 伸元
子ども生き生き・学習活動
【国語】楽しみから学ぶ「動作のことば」
閑喜 美史
【算数・数学】ゲームで楽しく九九を使おう
今村 佐智子
【造形】きみの楽しいことはなに?
澤井 秀和
〜豊かな暮らしを目指す授業〜
【音楽】「音色」に着目させた器楽表現
竹野 大輔
〜電子音楽の特性を活かして〜
【運動】にこにこ仲良く朝のスタート
大平 伸子
〜小学部「うんどう広場」〜
【自立活動】NMBPを活用した集団指導で子どもの意欲を引き出す
佐塚 丈彦
〜子どもが「教科書」を使った自立活動〜
コーディネーター便り (第32回)
感覚過敏の子どもへの対応
宗形 奈津子
家族支援のあり方を考える (第2回)
ダウン症の家族支援
玉井 邦夫
トピックス (第32回)
キャリア教育における外部人材活用等に関する調査研究協力者会議報告書
菊地 一文
〜「学校が社会と協働して一日も早くすべての児童生徒に充実したキャリア教育を行うために」より〜
フォトライブ「授業」Part23/静岡大学教育学部附属特別支援学校 (第2回)
中学部/生活単元学習
後藤 祐加
〜友達と認め合い、高め合い、できたことを実感する〜協同学習の考え方を取り入れた授業実践〜〜
自閉症の子どもがわかって動ける授業づくり (第2回)
課題内容に焦点を当てた個別指導の視点とコツ
村中 智彦
情報機器のなるほど活用術 (第32回)
手軽に作ろう電子ブック
亀田 長治
中学校卒業までに身につけたいソーシャルスキル (第2回)
授業態度に関わるスキル
西岡 有香
学びやすさを意図した算数教具の工夫 (第2回)
解ききれる手立てをもって繰り返すA
井上 賞子
教室で実践する視覚支援 (第2回)
ピント合わせが素早くできないと板書の転記も時間がかかります
増本 利信
〜「仮性近視」正しく理解して改善を図りましょう〜
文字・かずのレディネス指導と教材 (第2回)
読める? 書ける?
伊庭 葉子
〜ひらがなの学習〜
重度・重複障害のある子への運動・認知発達支援 (第2回)
図形の認知は文字や数概念の基礎となる
木舩 憲幸
編集後記
宮ア 英憲

特集について

「特別支援教育の実践情報」編集代表 東洋大学教授/宮ア 英憲


新学習指導要領が,小学校及び特別支援学校小学部をはじめとして,段階的に完全実施されています。この新学習指導要領の改訂に当たっては,児童・生徒の学ぶ意欲を高め,理解を深める授業の実現など指導上の留意点が示されました。

また,個性や才能を伸ばす教育の推進,補充的な指導の必要な児童・生徒への教育の在り方,教科書や指導方法等の改善など,子どもたちがわくわくした気持ちで授業に取り組めるような方策,わかる授業の実現に向けた方策についての検討を当時の文部科学大臣も中央教育審議会総会で明言しています。

さらに,「生きる力」をはぐくむという学習指導要領の理念を実現するための具体的な手立てを確立する観点からも,改訂のポイントの1つとして「学習意欲の向上と学習習慣の確立」が示されています。

さて,特別な教育支援が必要な児童・生徒にとって,「学習意欲」を向上させ,児童・生徒一人一人が「わかる・できる」ことを感じる授業を具現化するには,どのようなことが重要なのでしょうか。

例えば,子どもが興味・関心をもてるような工夫をしたり,目的・目標がはっきり意識できて課題達成にせまる工夫をしたり,学習意欲を引き出す支援ツールや教材を工夫したりすること等,様々な工夫が考えられます。

本誌において,これまでも特別支援教育推進の視点で授業づくりの工夫を取り上げてきました。

特別支援教育の対象である発達障害等の障害のある児童・生徒は,学習における成功体験の少なさから学習意欲が低下してしまうことも少なくありません。

今回の特集では,「子どもの意欲」ということをキーワードに「わかる・できる」ことを児童・生徒一人一人が感じられる授業の具体的な工夫等について紹介したいと思います。


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