特別支援教育の実践情報 2012年5月号
就学相談を生かした個別の指導計画づくり〜幼・保→小→中をつなぐ支援〜

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特別支援教育の実践情報 2012年4・5月号就学相談を生かした個別の指導計画づくり〜幼・保→小→中をつなぐ支援〜

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ジャンル:
特別支援教育
刊行:
2012年3月19日
対象:
小・中
仕様:
B5判 78頁
状態:
絶版
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目次

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特集 就学相談を生かした個別の指導計画づくり〜幼・保→小→中をつなぐ支援〜
特集について
宮崎 英憲
概論
幼・小・中学校と保護者が連携して支援をつなぐこれからの就学相談のあり方
宮ア 英憲
実践【岡山県笠岡市の取り組み】
1 「つながり」を大切にした早期相談・早期支援体制の確立〜健康福祉部局との連携による取組〜
岡田 達也
2 幼稚園の取組や願いを小学校へつなぐ〜一人一人の子どもの「育ち」を小学校へ〜
岡田 達也
3 幼稚園・保育所(園)と連動した推進〜一人一人の子どもの「これまでの育ち」と「これからの育ち」を共有しながら〜
藤井 厚男
実践【新潟県上越市の取り組み】
4 幼稚園・保育園と小・中学校をつなぐ就学相談体制
佐囲東 彰
5 個別指導計画を活かした就学への支援〜上越市こども発達支援センターの取り組みを通して〜
齊藤 勇紀/稲見 康明
6 就学相談からつながる、就学相談へつなげる小学校での取組
長谷川 和彦
実践【東京都三鷹市の取り組み】
7 コミュニティ・スクールを基盤とした小・中一貫教育
田中 容子
8 小学校での実践:「個別指導計画・個別の教育支援計画ガイドライン」の活用1
中村 朋子
9 中学校での実践:「個別指導計画・個別の教育支援計画ガイドライン」の活用2
浅井 一人
実践【保護者の要望】
10 「生活支援ノート〈つなぐ〉」に込めた保護者の思い
永田 直子
楽しく学ぶ簡単手作り教材 (第19回)
〈モノ送りゲーム〉ヒモを通すのもひと工夫して
象の会
授業がはずむ「おすすめアイテム」 (第86回)
とりあえずステップアップ! たし算お助けアイテム
亀田 長治
提言
地域で進める特別支援教育
中川 俊隆
アイデアいっぱい・誰にでもできる指導法
新聞で勉強! 特別支援学級のNIE
平野 幸枝
児童一人一人が楽しめる歌唱指導を目指して
千葉 裕子
授業を面白くする手づくりグッズ
触覚を使って視認知をのばそう!
櫃ノ上 進
〜100円ショップの材料で作る簡単指なぞり教材!〜
数の合成マシーン、分解マシーン
水野 純
子ども生き生き・学習活動
【国語】文の拡大練習
三好 純太
〜文を伸ばしていく学習〜
【算数・数学】お金の勉強〈等価関係補助教材、金額提示板〉
武井 恒
【造形】手軽に版画を楽しむことのできる粘土版画
宮田 和江
【音楽】僕たち・私たちのコンサート
鈴木 綾子
【運動】「やってみよう」スクーターボード
小菅 智恵子
【自立活動】ねがいとねらいを明確にした、「できること」を大切にした取組
山北 史隆
コーディネーター便り (第31回)
自然体のふれあい・交流をめざしての取り組み
長谷川 かほる
〜できることからはじめよう〜
家族支援のあり方を考える (第1回)
保護者の障害受容を支える
中田 洋二郎
トピックス (第31回)
「特別支援学校等における医療的ケアへの今後の対応について(通知)」の概要
工藤 傑史
フォトライブ「授業」Part23/静岡大学教育学部附属特別支援学校 (第1回)
小学部/遊びの指導
今村 美香
〜「かかわりの基礎となる力」を育む遊びの指導〜他者の学びを自ら取り入れる姿を目指して〜〜
自閉症の子どもがわかって動ける授業づくり (第1回)
自立的に取り組める個別指導の環境設定
村中 智彦
情報機器のなるほど活用術 (第31回)
自分の声が楽器に変身
亀田 長治
中学校卒業までに身につけたいソーシャルスキル (第1回)
ソーシャルスキルトレーニングとは
西岡 有香
学びやすさを意図した算数教具の工夫 (第1回)
解ききれる手立てをもって繰り返す@
井上 賞子
教室で実践する視覚支援 (第1回)
見えているか確認をすることが視覚支援の第一歩です
増本 利信
〜「近視」「遠視」「乱視」の早期発見を〜
文字・かずのレディネス指導と教材 (第1回)
書くことは楽しい
伊庭 葉子
〜幼児期からの学習と運筆練習〜
重度・重複障害のある子への運動・認知発達支援 (第1回)
運動と認知の相互関連を大事にして調和的発達を目指す
木舩 憲幸
編集後記
宮ア 英憲

特集について

障害者基本法の改正にともない,また,インクルーシブ教育システムの構築に向けて,就学相談のあり方が問われています。従来の適正就学を達成することはもちろん,児童生徒が必要に応じて必要な教育を受けられる柔軟な相談システムの構築が求められます。そこには保護者への十分な情報提供が大前提になりますし,逆に,保護者からの情報や専門機関の所見が学校教育に有効に活用されることが求められると思います。

さて,今回の特集では,就学相談から個別の指導計画へ,保護者の思いと生徒の様子を学校における指導の中へどのようにつないでいくか,に焦点を当てることにしました。

就学相談の手続きや業務は,主に就学相談担当者・進路担当者・担任・特別支援教育コーディネーターがかかわり,保護者から児童生徒の様子をうかがい必要に応じて何度も面接を重ね,理解を深め,例えば保護者による「就学支援シート」といった移行支援ツールも活用されることになります。また,教育委員会による発達検査や就学指導委員会での児童生徒に関する専門的な知見も集約されます。こうした児童生徒の大事な情報が,学校における児童生徒一人一人に応じた適切な指導・支援を具体化する個別の指導計画に十分に活かされることが大切です。

そこでまず概論では,現在の就学相談の現状と問題点,今後の展望をまとめました。

実践は,幼稚園・保育園から小学校(小学部)への就学,小学校から中学校(中学部)への進学という移行の中で,就学相談から個別の指導計画への先生方一人一人の実践の工夫はもちろん大事ですが,それを支える基盤としての各自治体レベルの就学相談システムに注目し,とりわけ個別の指導計画作成への具体的なつなぎの開発・創意の例を紹介しています。

次に保護者の視点から,就学相談をとおしてつなぎたい思いや希望,それをかなえるための具体的な工夫や要望をまとめています。

こうした地域における相談システム構築の上に,就学相談から個別の指導計画への接続が一層充実したものになると期待するところです。


「特別支援教育の実践情報」編集代表/東洋大学教授

宮ア 英憲

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